Facebook、無人機などによるネット接続技術の開発へ

Jennifer Van Grove (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 福岡洋一 (ガリレオ)2014年03月28日 11時22分

 Facebookは米国時間3月27日、世界中のまだインターネットを利用できない地域にネットへのアクセスを提供するため、技術面および金銭面での障害を克服しようと、Facebook Connectivity Labというチームで取り組んでいることを明らかにした。

 同チームはFacebookのInternet.orgイニシアチブと密接に連携し、「インターネットをすべての人に提供するために、無人機、衛星、レーザー」の技術を構築していく、とFacebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は、自身のFacebookアカウントのタイムラインへの投稿に記している。

 Facebookがこのほど公表を決めたConnectivity Labは既存のチームで、インターネットアクセスを誰にでも手が届くものにする新技術の開発を目的としている。同社はこの発表と同時に、英国企業Ascentaから航空宇宙分野の専門家5人をチームに迎えることも明らかにした。

 「われわれのチームには、米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所やエイムズ研究センターなどから、航空宇宙および通信技術の分野で世界をリードする専門家が数多く参加している」とZuckerberg氏は述べ、次のように続けた。「今日はAscentaからも重要なメンバーをチームに迎える。Ascentaは英国の小規模な企業だが、その創業者たちはソーラーパワーで飛ぶ無人機の世界最長飛行を記録した『Zephyr』初期版を手がけた。彼らはわれわれのチームに加わり、無人機による接続性の確保に取り組む予定だ」

 具体的にいうとConnectivity Labのチームは、赤外線レーザーを使って空中でデータを送るための仕組みである「Free-space optical communication(FSO)」に取り組むことになる。Facebookは一部の郊外地域において、長時間飛行が可能な航空機を利用して確実なインターネット接続を提供する予定で、人口密度の低い地域では低軌道衛星を使って地上でのインターネットアクセスを実現するテストを行っている。

 どれも非常に未来的な構想に聞こえるが、Zuckerberg氏が最近の戦略の中で、特に仮想現実の技術を手がける Oculus VRを20億ドル規模で買収すると発表したことを考えれば、同氏が斬新な科学によって夢物語を現実にしようとしている事実に誰も驚かないだろう。


提供:Facebook

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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