Re/codeの報道によると、ソーシャルメディアにおける影響力の判断基準として知られるKloutが、Lithium Technologiesにより現金および株式計1億ドル以上で買収されるという。
Kloutに確認を求めたが、すぐには返答を得られなかった。
2008年にサンフランシスコで設立された新興企業のKloutは、最高経営責任者(CEO)を務めるJoe Fernandez氏の指揮のもと、ソーシャルメディアにおける他のユーザーとの相対的な影響力を測定する事実上の尺度の確立を目指した。年を追うごとに拡大している同社の計算式は、さまざまな要素を使ってソーシャルメディアのユーザーを1~100で採点するものだが、現実世界の力に及ぼす明確な社会的影響が重視されるよう高度に吟味されてきた。
同社は、「Klout Perks」というプログラムを通じ、ブランド各社やマーケッターらと連携し、オンラインの権威ある人物を見つけて特典を与えた。また、Kloutは長年、単なる採点を超えた内容の充実も試みてきたが、消費者向けの取り組みが本格的に立ち上がることはなかったようだ。
一方のLithiumは、同社が顧客に持つブランド各社に、各ブランドのウェブサイトやソーシャルネットワークにおける利用者体験を創造する支援をしていることから、同社顧客にとって重要な意見を探し出す目的でKloutの影響力採点技術を活用できるかもしれない。Lithiumは2013年9月、5000万ドルを資金調達したが、これは株式公開への準備だと伝えられている。
Re/codeは、この買収取引は調印されたがまだ完了していないと報じている。報道が事実なら、Lithiumへの売却は、これまでに約4000万ドルを資金調達したKloutにとって望ましい出口ということになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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