Twitter、「Data Grants」プロジェクト始動--研究機関にパブリックデータ提供

Dara Kerr (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年02月06日 12時51分

 毎日5億件ものツイートを扱うTwitterは、そうした大量のデータの中に価値のある情報が保持されているはずだと考えている。同社が米国時間2月5日、「Twitter Data Grants」と呼ばれる新たな実験プロジェクトを開始する理由はそこにある。

 このプロジェクトは、Twitterがさまざまな研究機関に対し、自社の持つパブリックデータや履歴データに無料でアクセスできるようにするというもの。研究機関は疫学、自然災害対応、金融市場、政治といったさまざまな分野の研究ができる。その狙いは、これらの研究グループがデータを解析して、その中にどのような知見があるのかを知ることだ。

 Twitterのプラットフォームエンジニアリング担当バイスプレジデントのRaffi Krikorian氏は、ブログの投稿で次のように記している。「これまでは、大きな課題に取り組んでいる外部の研究者にとって、われわれと連携してTwitterの持つパブリックデータや履歴データを利用することは困難だった。Data Grantsプログラムは、研究機関や大学の研究者と、彼らが必要としているデータとを結びつけることで、こうした状況を変えようとするものだ」

 Twitterは、Gnipという企業と協力してこのData Grantsプロジェクトに取り組む。Gnipは認定を受けたデータ再販業者であり、Twitterによる日々の膨大な量のツイートを活用することや、研究者が必要とするデータの特定や精緻化を行うことが可能だ。

 Gnipの最高経営責任者(CEO)であるChris Moody氏は声明で、「Twitterから提供されるパブリックなソーシャルデータは、これまで存在してきた中で最も重要な、人間の思考に関するアーカイブの1つとなっている。われわれは、その研究用途が無限にあると考えている」と述べている。

 Twitter Data Grantsに参加したい研究機関は、3月15日までに提案書を提出する必要がある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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