パナソニック、コンシューマ向けスマートフォン開発の休止を発表

 パナソニックは9月26日、AVCネットワークス傘下のパナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)が担当する国内通信事業者向けスマートフォンの開発を休止すると発表した。

 これは、現在AVCが中期計画において取り組んでいる、AVとICTの融合によるBtoB事業など新規・成長分野の事業強化の一環という。

 具体的には、PMCのBtoC市場(国内通信事業者)向けスマートフォンについて、本年度下期以降の新製品開発を休止する。その経営資源は、BtoB市場向けスマートフォンなどの新規事業の開発・推進や、AVC社内の共通技術開発を中心に再配置する。

 10月1日付で、PMCの携帯電話端末事業をAVC社内で以下のように再編する。

  • PMCは、BtoC市場向けフィーチャーフォン(従来型携帯電話)の生産・販売と、BtoCスマートフォンを含む既発売商品の顧客サポートに集中
  • BtoC市場向けフィーチャーフォンの開発は、PMCからAVC社傘下のパナソニック システムネットワークス(PSN)のコミュニケーションプロダクツ事業部(電話機、ファクス、ドアホンなど家庭用通信機器を担当)に業務委託
  • BtoBスマートフォン事業は、PMCからPSNのターミナルシステムBU(業務用タブレット端末、ハンディターミナル、決済端末、POS端末などを担当)に移管

 これに伴い、PMCの継続事業に従事する者を除く社員は、原則としてAVC社内で再配置される予定という。

 国内では、NECが7月にスマートフォン事業の撤退を表明。パナソニックも同様に撤退するのではないかと報じられていた。7月にはスマートフォン事業について「厳しい状況だが、継続していきたい」としており、スマートフォン事業の撤退や統合が注目されていた。

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