スマホ向けグロースハックツール提供のUnicon、ジャフコなどから1億円を調達

岩本有平 (編集部)2013年09月12日 11時00分

 スマートフォンアプリ向けのグロースハックツール「Fello」を提供するUnicon(ユニコン)は9月12日、ジャフコの手掛ける投資事業有限責任組合等を割当先とする、総額1億円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。

 Uniconは、ノッキングオン共同創業者であり、Zynga Japanのゲームプラットフォームプロデューサーを務めた田中隆一氏が創業者兼CEOを務めるベンチャー。アジア展開を狙い、シンガポールに法人を置いている。

 同社が手掛けるFelloは、スマートフォンアプリの活性化、集客、収益化を支援するプラットフォーム。現在はプッシュ通知とメッセンジャー、解析といった機能を提供しており、今後はアプリ間でのクロスプロモーション機能なども提供していく予定だ。現在サービスは無料で提供されている。

 FelloのSDKをアプリに導入することで、アプリ内でのイベントなどにあわせてユーザーにプッシュ通知をしたり、ゲーム内でユーザー間のメッセンジャー機能を提供したりできる。すでに導入実績もあり、導入アプリでは、ユーザーの継続率が上がる結果が出ているという。

 「ゲームメーカーの課題は『いかにユーザーに長く使ってもらってARPUを上げるか』ということ。カジュアルゲームであれば1週間で継続率が15%程度、コアゲームでも20~25%になってしまうので、そこにプッシュ通知やソーシャルをどう絡めて行くかが課題だ。メッセージを一度でもやりとりした場合、継続率は1.5倍となったケースもある」(田中氏)

 Uniconでは今回の調達を契機に、国内外でのエンジニア獲得を進める。また、日本に拠点を設立して国内でのプロモーションも強化していく。

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