ハウツーサイト運営のnanapi、KDDIとGCPから2億7000万円を調達

岩本有平 (編集部)2013年07月19日 10時00分

 nanapiは7月19日、KDDIが手掛けるベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」とグロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)を割当先とする総額約2億7千万円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。

 nanapiが運営するハウツーサイト「nanapi」は、現在月間ユーザー数1400万人、6000万ページビューまで成長している。

 サイトには「野菜の切り方」「トイレ掃除の仕方」などの生活の基本的なものから、「ネクタイを自宅で洗う方法」など知っていると便利なやり方、「不動産の遺産分配のやり方」などプロの意見が必要とされる情報が掲載されている。また直近では、質問に対してマルかバツかで回答する「マルバツ」、Q&Aを投稿できる「もやもや」といったコンテンツを開始。ハウツーデータベースを集める間口を広めた。これらの新コンテンツにより、これまででは集められなかった情報も集まってきているという。

 2012年9月にはヤフーとの連携を開始し、Yahoo! Japanからの導線もできた。特にもやもやなどは親和性は高いということで、「時期にもよるが、全トラフィックの10〜20%程度はYahoo! Japan経由になっている」(nanapi代表取締役の古川健介氏)

 古川氏は以前CNET Japanのインタビューに対して、自社の戦略を「(データを)つくる、みせる、かせぐ」と語っていた。今後は「つくる」については「アプリやマルバツ、もやもやで方法を多様化」し、「みせる」については「サイトをバーティカル化して、より使いやすくするなどして見せ方のテコ入れをする」などして、かせぐ、つまりマネタイズの強化を進めるという。

 nanapiとKDDIは、今回の資本提携をきっかけに、両社のユーザー基盤と情報資産を活用することで、ユーザーの興味に応じた最適な情報を提供する「スマホ時代におけるユーザーの問題解決ポータル」の構築を検討するとしている。

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