Googleが、ドイツにおける裁判でまた敗訴した。ドイツの連邦裁判所は現地時間5月14日、ユーザーが入力するキーワードに基づいて検索候補を自動表示するGoogleのオートコンプリート機能は、救済が必要な侵害の状況につながる可能性があると裁定した。
今回の訴訟は、あるユーザーの名前をGoogle.deで検索すると、新宗教の「サイエントロジー」や「詐欺」を意味する単語が候補として自動表示されるケースに関するもので、同裁判所は原告に対する名誉棄損と判断した。
Googleは今後、ドイツでオートコンプリート機能を取り除く必要はないものの、この機能に関して名誉棄損の可能性があることを訴える苦情が申し立てられた場合は、それを検証しなくてはならない。ドイツのChristian Wulf元大統領の妻であるBettina Wulff氏が関係する同様のオートコンプリート機能による名誉棄損訴訟は、今も係争中で、今回の裁定に影響を受ける可能性がある。
また、Googleドイツ法人の本社があるハンブルグ市4月、同社のマップサービス「Street View」の撮影用車両が、プライベートなWi-Fiネットワークから得た情報を含むデータを収集し、プライバシー関連法に違反したとして、18万9000ドルの罰金をGoogleに科している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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