Startup Weekendの起業家教育プログラム「NEXT」が日本で開催へ

岩本有平 (編集部)2013年04月08日 12時44分

 プランナーやエンジニア、デザイナーといった参加者がプレゼンテーションし、チームの編成からプロトタイプの作成までを週末3日間で手掛けるという米国シアトル発のイベント「Startup Weekend」。

 日本でもNPO法人Startup Weekendが中心となり、東京をはじめとして各地でイベントを開催している。その中からは、先日ヤフーへのバイアウトが発表された「ドリパス」、現在サービスを準備中の「SENSEI NOTE」などが誕生している。

 だが、このイベントをきっかけに起業するというケースは実のところあまり多くない。週末の3日間で学べること、作れるものに限界があるからだ。そのため、参加者や関係者からは、「Startup Weekendの次のフェーズをどうするか」といったことが課題として語られてきたのだという。

 そこで登場したのが、“実践的”と銘打つ起業家育成プログラム「Startup Weekend NEXT」だ。Startup Weekend NEXTでは、米スタンフォード大学などで教鞭を執るSteve Blank氏が提唱する「顧客開発モデル」に沿って、5週間の実践的なプログラムを展開するという。

 すでに米国で試験的に開催された同プログラムだが、日本でも4月10日より東京にて開催される。受講料は1人2万8500円。申込みは専用サイトからできる。なお日本では、Blank氏の書籍の翻訳を手掛ける堤孝志氏らがプログラムの公認インストラクターとして参加する。

 通常のStartup Weekendでは起業家予備軍から大企業の新規事業部門の人材までが参加しているが、Startup Weekend理事長の李東烈氏は、「今回のプログラムに関しては、起業家にこそ参加して欲しい」と語る。

 「(比較的参加しやすい)Startup Weekendと、インキュベーションプログラムやシードアクセラレーションプログラムと呼ばれるものの中間にあるプログラムだと考えている」(李氏)。また、「自分で考えていいモノを作りました」という発想ではなく、「マーケットがあって、そこに向けてモノを作る」という顧客開発の観点を持つことで、その先にあるインキュベーションプログラムでもより成果をさせるのではないかとしている。

 Startup Weekendでは、夏と秋にも同プログラムを展開する予定。

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