「Angry Birds」開発元のRovio、2012年決算を発表--売上高は前年比2倍以上に

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年04月04日 15時52分

 「Angry Birds」人気が下火になっていると言っているのは誰だろうか。

 プレーヤーたちは、飛んでいる鳥が何度も繰り返し登場することにうんざりしているかもしれない。だが、この鳥たちが引き続き、Rovioの多額の売り上げに貢献しているようだ。

 フィンランドの企業Rovioは現地時間4月3日、2012年(12月31日締め)の決算報告を発表し、1億5200万ユーロ(1億9480万ドル)の売上高を計上したことを明らかにした。これは、前年の売上高の2倍強となっている。利払い前および税引き前利益は7680万ユーロ(9840万ドル)となり、2011年から64%増加した。

 同社の業績には、2012年に提供開始された「Angry Birds Space」「Amazing Alex」「Bad Piggies」「Angry Birds Star Wars」の4作品が貢献した。

 新たに登場したこれらのゲームのおかげで、Rovioは2012年5月にダウンロード数10億件を達成した。同年12月には、月間アクティブユーザー数が2億6300万人に達している。

 おなじみの鳥対豚の対戦ゲームに有名な「スター・ウォーズ」の登場人物を組み合わせたAngry Birds Star Warsは、最も長く人気が継続しており、Appleの「App Store」で人気ゲームアプリのトップ10内を維持している。そのほかのAngry Birds関連ゲームであるBad Piggies、Angry Birds Spaceも好調で、Bad Piggiesは原作のAngry Birdsをわずかに上回り、31位となっている。

 もう1つのゲームAmazing Alexは、Rovioの中核的なゲーム作品とは一線を画す形になり、出だしは好調だったものの、すぐに勢いがなくなってしまった。こうした苦境は、Rovioのように定評のあるブランドを持つ企業でも、同社がAngry Birdsで収めたような成功を繰り返すことが困難であることを示している。

 それでも、Rovioは急速に成長している。2012年、同社は従業員数を2倍以上に増やし、518名とした。

 Angry Birdsの一時的なブームは去ろうとしているという見方がますます一般的になっているにもかかわらず、Rovioはフランチャイズ事業への取り組みを強化し、おもちゃ、衣類などのほか、炭酸飲料にまでAngry Birdsの名前を冠した製品を各種投入している。また、同社はアニメ、さらには映画といったメディア事業にも手を広げている。この映画は2016年に公開される予定だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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