NVIDIA、第4四半期決算を発表--引き続きモバイル分野が課題

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年02月14日 12時33分

 NVIDIAは同社のモバイル機器向け「Tegra」チップ事業に強い野心を抱いているものの、同社の業績に大きな違いをもたらすまでには至っていない。

 NVIDIAは米国時間2月13日、2013会計年度第4四半期決算(1月27日締め)を発表した。同決算における利益はアナリストらの期待を上回るものであり、売上高は先の見通しに沿ったものとなっていた。しかし、同社による今期の売上高の見通しは9億4000万ドル(プラスマイナス2%)と、アナリストらが期待していた10億7000万ドルを下回った。

 Evercore PartnersのアナリストであるPatrick Wang氏は「この見通しが彼らにとって望ましいものでないのは明らかだ(中略)その原因としてPC市場の落ち込みがあるのは間違いない」と述べるとともに「しかし緊急の課題はTegraの今後だ(中略)NVIDIAは(同プロセッサについて)語ることを数多く抱えているものの、実際の売り上げに結び付けられるかどうかと言えば、今四半期中には無理だろう」と述べている。

 NVIDIAの幹部らは電話会議において、GPU事業がPC業界全体と歩調を合わせるかたちで落ち込む一方、Tegra事業も「Tegra 3」から「Tegra 4」への過渡期にあるため低迷するだろうと述べた。

 NVIDIAは昔から、コンピュータやゲームコンソールに搭載されるGPUの製造で知られているが、同社は顧客基盤を拡大するための対策を講じてきている。NVIDIAは、同社の主な市場であるPC市場の落ち込みを補うために、モバイル機器向けのTegraチップを頼りにしてきたが、これまでのところその取り組みは十分な実績につながっていない。TegraはMicrosoftの「Surface RT」を含む数多くのタブレットに搭載されているものの、スマートフォンへの搭載はごくわずかにとどまっている。

 NVIDIAは13日、第4四半期におけるTegraの売り上げが、前年同期比98%増の2億840万ドルとなったものの、第3四半期と比較すると15%減であったと述べた。

 同社によると、第3四半期と比べた第4四半期の落ち込みは、Tegra 3の販売数の減少が主な原因であり、クリスマス休暇に向けた第3四半期の売り上げは過去最高だったという。

 NVIDIAの第4四半期決算を総合的に見ると、純利益は1億7400万ドル(1株あたり28セント)で、前年同期の1億1600万ドル(1株あたり19セント)よりも増えている。Thomson Reutersが集計したアナリストらの事前予測では、1株あたり利益が24セントとなっていた。

 またNVIDIAによると、売り上げは前年同期より16%増の11億1000万ドルだったという。これは11月に示していた予測の10億3000万ドル~11億8000万ドルに合致する。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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