サイバーがペニーオークションサイト詐欺を受けて「Ameba」のガイドラインを変更

岩本有平 (編集部)2012年12月20日 19時38分

 サイバーエージェントは12月20日、ペニーオークションサイトをめぐる詐欺事件と、その後発覚した「Ameba」上での著名人オフィシャルブログでのやらせなどをふまえ、ガイドラインを変更すると発表した。

 インターネットオークションの一種であるペニーオークション「ワールドオークション」の運営者らが、手数料の名目で現金をだまし取ったとして、京都府警は12月7日、運営業者の男ら3人を逮捕した。この事件をきっかけに、「同サイトにて安価に商品を落札できた」といった旨の記事を投稿していたタレントのほしのあきさんらAmeba著名人オフィシャルブログのブロガーが、実際にはオークションで商品を落札していないにもかかわらず記事を投稿したとして、謝罪するに至っている。

 サイバーエージェントでは一連の騒動を受け、「ペニーオークションサイト詐欺事件に関連するブログ記事について、当社ではグループ子会社含め、一切関与しておりません」と釈明。ブログサービス運営会社として読者の利益を守り、健全なサービスを提供するとして、(1)企業の情報や商品を紹介する際のガイドラインの見直し、(2)ガイドライン違反者への罰則規定の策定、(3)不正業者などへの対応策の策定――の3点を実施するという。

 (1)では、Ameba著名人ブログで企業の情報や商品を紹介する際に策定していた「事実に反する内容の記載の禁止」などの7つのガイドラインに加えて、「ブログ記事内での偽装行為の禁止」の項目を追加する。また、企業の情報や商品を紹介する際、その関係性を明示するマークなどを2013年1月より順次表示していく。

 (2)では、ガイドラインに反するブログ記事が投稿された場合に警告を実施。さらに改善が見られない場合は、該当ブログ記事やオフィシャルブログからの削除、アカウント停止などの措置をとるという。

 (3)では、サイバーエージェントを介さず、直接著名人ブロガーに対して企業の情報や商品を紹介する企業に対して、その関係性が明示されていないものや違法性のあるものなどがあった場合に警告を実施。悪質なケースの場合、当該URLの入った投稿を許可しないなどシステム面での対応もしていく。

 これまではガイドラインを定めながらも、ブロガーの投稿を尊重するとして偽装行為に対する具体的な対策を実施しているとは言い難かったサイバーエージェントだが、今後は「影響力のある著名人ブロガーに責任を求め、読者の利益を損なわないようにサービスを運用する」(サイバーエージェント)としている。

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