HTC、Beats Electronics株の一部を売り戻し--その真相はいかに

Greg Sandoval (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年07月24日 11時51分

 Beats Electronicsに対するHTCの突然の方針変更は、BeatsよりもHTC内部の問題に関連しているらしい。両社の交渉に詳しい筋が米CNETに伝えた。

 ラッパーのDr.Dre氏と音楽界の大物Jimmy Iovine氏が共同で設立した人気ヘッドフォンメーカーであるBeatsは2011年8月、スマートフォンやタブレットを製造する台湾のHTCに対し、株式の50.1%を3億ドルで売却した。米国時間7月21日、HTCはあらかじめ用意された書面で、この半分を1億5000万ドルでBeatsに売り戻すことを明らかにした。

 Beatsの過半数の経営権を取得してからの1年間、HTCは経営再編や市場シェアの減少、および株価下落に直面してきた。両社に詳しい複数の情報筋によると、この期間、HTCはBeatsとの株式売買契約の一環として約束した財務上の義務を、全て履行してはいなかったという。

 Beatsが自社株の一部を買い戻すのが最善策だとする両社の決断は、このような状況に立ち向かう動きだと、これらの情報筋は述べている。Beats Electronicsは現在、自社株の約75%を保有、HTCは約25%を保有している。

 21日、HTCはBeats株売却の理由について、「Beatsに対して、海外事業拡大に向けた経営上の柔軟性を提供するためだ」と述べた。これに関する追加のコメントはなかった。Beatsの広報担当もコメントしていない。


提供:Greg Sandoval/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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