米地裁、「Aereo」の番組再配信の仮差し止めを求めるテレビ局各社の要請を却下

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年07月12日 10時29分

 大手テレビ局各社は米連邦判事に対し、Barry Diller氏が支援するストリーミングサービス「Aereo」がインターネット上でテレビ局の番組を再配信するのを阻止するよう働きかけたが、判事はこれを却下した。

 Reutersの報道によると、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所のAlison Nathan判事は米国時間7月11日、仮差し止め命令の要請を却下したという。この訴訟では双方が被害の可能性を証明したものの、「不利益の比較衡量」が「明らかに」テレビ局各社側に有利に傾いているわけではない、とNathan判事は述べた。

テレビ放送を受信するためのAereoのアンテナ テレビ放送を受信するためのAereoのアンテナ
提供:Matthew Moskovciak

 同ストリーミングサービスでは12ドルの月額料金で、加入者がテレビ番組にウェブからアクセスしたり、番組を録画したりできる。それらはすべて、インターネットに接続されたあらゆるデバイスからの視聴を可能にする、10セント硬貨サイズのアンテナを通して機能する。

 同サービスは3月に2件の訴訟を起こされた。1件目はNBC、ABC、CBS(米CNETの親会社)が提起したもので、2件目はFox、 Univision、PBSが原告だ。これらのテレビ局は、「テクノロジによる小細工をいくら施しても」著作権法を変えることはできず、Aereoがテレビ局の番組を配信するのに許可を必要とする事実が変わることはない、と主張している。

 Aereoは、テレビ局各社の著作権を侵害していないと主張して、即座にテレビ局各社を逆提訴した。

 IACの会長で、かつてハリウッドで大成功を収めた経験を持つDiller氏は、顧客がアンテナを所有するので、Aereoがテレビ局各社に再伝送料を負うことはないと主張している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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