ゲーム課金好調でもスマホ移行でモバイル広告の売上減少--ミクシィ2012年3月期決算

岩本有平 (編集部)2012年05月11日 17時17分

 ミクシィは5月11日、2012年3月期決算を発表した。売上高は133億3400億円(前期比0.8%増)、営業利益は21億9400万円(同34.9%減)、経常利益は21億700万円(同29.5%減)、純利益は7億4900円(同45.8%減)となった。ソーシャルゲームでの課金売り上げが好調だった一方、ユーザーのスマートフォンへの移行が加速し、フィーチャーフォンを中心としたモバイル広告の売り上げが減少した。

 2012年3月期第4四半期(1~3月)の業績は、売上高が38億500万円(前年同期比7.8%増)、営業利益が8億900万円(同34.4%増)、経常利益が8億8200万円(同117.4%増)、純利益は2億7500万円(同88.7%増)となっている。

 同日開催された決算説明会で、ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏は、2013年3月期に向けて、mixiタウン構想の強化を目標に掲げる。過去4~5年にかけて、ユーザーとその友人とのコミュニケーション機能(HOMEエリア)を強化してきたmixiだが、ここ最近では、ゲームやニュース、コマースなど、趣味や興味でつながる仲間とのコミュニケーション機能(TOWNエリア)に注力している。今後もHOMEエリアの機能改善を続ける一方、TOWNエリアのコンテンツ強化などを進める。

 マネタイズ面では、シーズンごとの企画広告やユーザー参加型タイアップを中心とした「広告」、ソーシャルゲームや有料サービスを中心とした「課金(ゲーム+プレミアム)」、mixiモールやmixiバースデーといった「課金(コマース)」の3点に集中。「従来のmixiのエコシステムはPVによって売り上げが左右していたが、今後はPVに連動する売り上げだけでなく、UUに連動して売り上げが上がる仕組みを作る」(笠原氏)としている。

 また2013年3月期の業績予測については、売上高が145億円~155億円、営業利益が22億円~28億円、経常利益が22億円~28億円、純利益が13億円~16億5000万円としている。

 ミクシィでは、決算に加えて役員体制の異動も発表している。内容は以下の通り。

  • 原田明典氏:(新役職名)取締役 (旧役職名)代表取締役 副社長
  • 荻野泰宏氏:(新役職名)取締役 経営推進本部長 (旧役職名)経営推進本部長
  • 青柳立野氏:(新役職名)社外取締役 (旧役職名)社外監査役
  • 若松弘幸氏:(新役職名)社外監査役 (旧役職名)-
  • 小泉文明氏:(新役職名)顧問 (旧役職名)取締役

 ミクシィでは、ソーシャルゲームの「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」についても説明会で言及している。(詳細はこちら

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