グーグルがモトローラ・モビリティを買収--約125億ドルで

別井貴志 (編集部) 藤本京子 (編集部)2011年08月15日 21時23分

 Googleは米国時間8月15日、Motorola Mobility Holdingsを現金約125億ドルで買収すると発表した。1株あたり40ドルで、これは8月12日終値時点のMotorola Mobilityの株価に63%プレミアムを乗せた価値となる。

 Googleは、同社の「Android」を通じてMotorola Mobilityとパートナー関係にある。Googleの最高経営責任者であるLarry Page氏は、「Motorola MobilityはAndroidに深くかかわっており、2社が結びつくのは自然なことだった。2社が一緒になることで、Androidが強化されるだけでなく、市場の活性化にもつながり、顧客の選択肢も広がる」と述べている。

 Googleでは、Motorola Mobility買収後も同社を別事業者として運営する。Motorola MobilityはAndroidの1ライセンシーという位置づけを保ち、Androidがオープンプラットフォームであることにも変更はない。

 Page氏は、「これまで多くのハードウェアパートナーがAndroidの成功に貢献してきており、今後もすばらしいユーザーエクスペリエンスを提供すべく、全パートナーと引き続きこの関係を続けていきたい」と同社のブログにて述べている。

 今回の買収は、米国や欧州などにおける規制認可やMotorola Mobilityの株主の承認を得たのち、2011年末または2012年初めには完了する予定だ。

◇最近のモトローラの動き
アイカーン氏、モトローラ・モビリティに特許売却の圧力
モトローラ・モビリティCEO、今後の製品計画を語る
MS、グーグルによるノーテルの特許買収に懸念--ライセンス条件の変更を不安視
モトローラの新ツール、テレビとSNSなどの連携を実現
アップル、「XOOM」をめぐりモトローラをEUに提訴か
モトローラが日本に再進出した狙い--「KDDIとはビジョンが一致」
モトローラ、2011年1月4日から正式に2社分割へ
3人のエキスパートがMOTOROLA XOOMをレビュー

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]