IPA、組み込みシステム向けセキュリティガイドを改訂--IPv6対応など追記

 情報処理推進機構(IPA)は9月7日、「組込みシステムのセキュリティへの取組みガイド(2010年度改訂版)」を公開した。このガイドは、情報家電を含む組み込みシステムのセキュリティに取り組むための具体的な指針を得るために活用できるもの。前版は2009年6月に公開されている。

 今回の改訂版では、ネットワークへ接続する組み込みシステムのセキュリティ対策推進のため、IPv6など新技術への対応策などについて追記している。具体的には、組み込みシステムに今後取り入れられると考えられる新技術について、必要とされるセキュリティへの対応策を追加した。特に、IPv6技術の利用では、グローバルなIPアドレスに対する保護、IPv6特有のアドレス付与方式による攻撃機会の増加への対策機能といった対応策を追記している。

 また前版について、デジタルテレビなどの組み込みシステムの開発組織やネットワーク関連組織などにヒアリングを実施して現場の声を取り入れ、より製品開発者が理解しやすくなるように内容を整理している。さらに、「製品の長期利用」「オープンソースの利用」「暗号の危殆化」「開発工場におけるPC管理」では、ヒアリングにより明らかになった組み込みシステム開発を行う上での考慮点を追加した。

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