FujiSankei Business i.
2008/07/14 11:12
国連傘下で通信分野の国際標準規格などを定める「国際電気通信連合(ITU)」が、日本の総務省などの提案を受け、企業の生産や物流などへのIT導入を促進することで世界的な二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す専門部会を立ち上げたことが11日、明らかになった。
ITUは地球温暖化が世界的な問題となるなか、企業活動とCO2削減を両立するには、IT技術による企業活動の効率化が有効と判断した。総務省は日本主導で議論を進めることで、日本の技術を世界に普及させる狙いもある。
専門部会にはITUの加盟約170カ国から参加希望国を募り、9月に第一回の会合を開催。来年4月まで複数回の会合を行いITUが推奨するCO2の削減手法などをとりまとめ、各国に導入を求めていく。
具体的にはインターネットを使った商取引の活性化による物流作業の軽減や、パソコンやテレビ会議を活用した勤務により、企業従業員の移動を減らすことなどが提案される見通し。何人が移動をやめることで、どれくらいのCO2が削減できるかなどの計算手法なども提案していく。
またサーバーやデータセンターといったIT関連施設のCO2排出量を削減するために、消費電力量が少ない技術仕様の提案なども行う計画だ。
今月行われた主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)では、温室効果ガスを2050年に半減する長期目標を世界で共有する方針が示されるなど、CO2削減に向け各国は厳しい対応を迫られている。IT活用によるCO2削減は、社会全体の一層の効率化にもつながるため、各国が受け入れやすいという側面もある。
日本政府はこれまで、各産業でのIT活用によるCO2の削減効果を調査し、その結果をITUに提示するなど、この分野での国際的な取り組みを主導的に進めていた。
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