FujiSankei Business i.
2008/05/20 10:40
日産自動車とNECは19日、共同で電気自動車やハイブリッド車などに使うリチウムイオン電池の量産に乗り出すと発表した。今後3年間で134億円を投資し神奈川県内に2009年稼働を目標に生産ラインを新設。初年度年間1万3000台分の電池を生産する計画だ。日産向けでは、09年に電動フォークリフトに、10年に日米で投入する電気自動車(EV)などに搭載する計画だ。日産は環境対応車の重要技術である電池の量産体制を整えたことで、EVを軸にした「エコカー」戦略を加速していく考えだ。
リチウムイオン電池を囲む、左からNECトーキンの岡部政和社長、NECの鹿島浩之助専務、オートモーティブエナジーサプライの大塚政彦社長、日産自動車のカルロス・タバレス副社長、日産自動車の篠原稔常務=東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京
日産は07年4月にNECグループと折半出資で自動車用リチウムイオン電池の開発・製造を行う「オートモーティブエナジーサプライ(AESC)」を神奈川県相模原市に設立している。今回の量産化決定を機に増資を実施し、日産が株式の51%を取得した。
AESCは日産座間事業所(同県座間市)の既存工場内にリチウムイオン電池の生産ラインを新設。稼働当初は電気自動車向けに年1万3000台分を生産し、11年には6万5000台分にまで引き上げる計画だ。従業員数も3年後には現在の80人から190人に増員させる。
さらにAESCの合弁相手でNECの子会社、NECトーキンも今後3年間で110億円を投資し、NEC相模原事業場(同県相模原市)に電池に使う電極の生産ラインを新設する。電池は主に日産や仏ルノーが世界展開する電気自動車やハイブリッド車に搭載。さらに、国内外の自動車メーカーや部品メーカーに向けにも販売していく。
自動車向け電池をめぐっては三菱自動車がGSユアサとリチウムイオン電池製造会社を設立。トヨタ自動車は松下電器産業と共同でニッケル水素電池を製造しているが、リチウムイオン電池の量産も検討中。ホンダはニッケル水素電池を三洋電機と松下電器から調達している。
日産は今月発表の新中期経営計画で電気自動車を環境戦略の軸に据える方針を表明。商品の鍵を握る電池については「1回の充電による航続距離は200キロまで可能」(篠原稔常務執行役員)と高性能化が進んでおり、量産体制を整えて先行メーカーを追撃する考えだ。
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