アクティビスト投資家のCarl Icahn氏は米国時間2月1日、Viacomの前最高経営責任者(CEO)であるFrank Biondi氏と、WR Hambrechtの会長をそのほかの2名の候補者とともに、Motorolaの取締役として指名する予定であることを明らかにした。
約10年に渡ってViacomを率いたBiondi氏は、以前にTime Warnerとの激しい委任状争奪戦において、もしIcahn氏のプロキシステートメントが通るならば、Time Warnerのチーフエグゼクティブに就任するとの条件で、Icahn氏を支持する側に回った人物である。
Motorolaの分割を求めているIcahn氏は、ほかにも証券会社WR Hambrechtの会長であるWilliam Hambrecht氏を指名している。同氏は、新規株式公開(IPO)の際、Googleにウェブベースのオークション方式採用を促した人物である。
WR Hambrechtは過去10年間、アンダーライター(引受会社)ではなく、市場にIPO株価を決定させる方式のオークションを支持する、数少ない企業だった。
Motorolaは、明らかにIcahn氏からの圧力もあって、携帯電話事業の分社化を検討すると述べた1日後に、今回の(Icahn氏からの)通知内容も検討対象とする方針を公表した。
Icahn氏は、CNBCテレビの取材に対して、新たなマネージメントチームのもとで経営がなされるように、損失を出している携帯電話事業の分割を望んでいると語った。
「その経営には、最高の人物が必要とされる。その最高の人物とは、(他社から)引き入れられねばならない」と、Icahn氏は述べた。Icahn氏が適任でないと批判していたEd Zander氏に代わり、Greg Brown氏が、2008年1月にMotorolaのCEOへ就任した。
Icahn氏は「Motorolaが、モバイル事業を他事業のマネージメントチームから切り離すことは必須である」と語っている。
しかし、Dellのような企業が、Motorola最大の(携帯電話事業)部門を買収することが必要かと尋ねられた時には、Icahn氏はコメントを拒否している。
「携帯電話事業を売却すべきかどうかという点については、私は何の意見も伝えていない。ただ、別会社としてスピンオフされるべきだと考えているだけである」と、Icahn氏は述べている。
Motorolaによれば、Icahn氏とIcahn氏の関連会社は、Motorolaの株式の約5%を保有している。Motorolaは、2008年の年次株主総会の予定をまだ明確にしていない。
億万長者の投資家であるIcahn氏は、2007年にMotorolaの取締役就任を巡り、激しい委任状争奪戦を繰り広げて敗れたものの、2008年は、Biondi氏を含む4人の取締役候補者を指名すると語った。
また、Icahn氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)で材料科学の研究を行っているLionel Kimerling教授とIcahn氏の投資ファンドでマネージングディレクターを務めるKeith Meister氏を候補者として指名している。
Motorolaの株価は1日、ニューヨーク証券取引所で1.16ドル(10%以上)増の12.69ドルとなった。
この記事はReutersのニュースを契約の下、シーネットネットワークスジャパン編集部が編集したものです。海外Reutersの記事へ
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