最終更新時刻:2009年7月10日(金) 13時36分

低迷する新興市場“堀江ショック”彷彿/時価総額3つで… 30兆円→15兆円

FujiSankei Business i.

2008/01/18 11:05  

 年末年始の株式市場の急落が新興市場の低迷を深刻化させている。東証マザーズ、大証ヘラクレスの株価指数は17日に反発したものの、前日には算出来安値を更新。ジャスダックの株価指数も前日に昨年来安値を更新した。2年前に新興市場の株価を急落させたライブドアショックを超える低迷が続いている。

 3市場の17日の終値はジャスダック指数が前日比0・13ポイント高の62・58、マザーズ指数が25・22ポイント高の645・62、ヘラクレス指数が21・91ポイント高の970・40だった。

 ライブドアショック前につけたピークと比較すると、ジャスダック指数は142・81から56・2%、マザーズ指数は2799・06から76・9%、ヘラクレス指数は4234・52から77・1%それぞれ下落した。

 新興市場では、機関投資家や外国人投資家が投資対象とするのはIT(情報技術)系などの一部企業に限られていることから、売買の中心は個人投資家が担っており、約7割を占める。

 だが、長引く相場の低迷で3市場の時価総額は、上場銘柄数が増えているにもかかわらず、ピーク時の30兆円から15兆円と半減しており、個人投資家は投資余力を失っている。新興国を対象にした投資信託や外国為替証拠金取引など、新興市場より高いリターンが見込めるリスクマネーの受け皿が増えたことも市場のエネルギーを減少させている。

 ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスの売買代金の合計は、2年前は1日あたり約3700億円にのぼったが、最近は1000億円を割り込むことが多く、約4分の1の水準に落ち込んでいる。

 「売りたいと思ったときに、なかなか買い手がつかないリスクがあるので、余計に投資家が手を出しにくい悪循環が生まれている」(岩崎利昭・水戸証券投資情報部課長)という。

 新興市場に上場している企業の大半が収益の基盤を内需に頼っているため、好調な輸出の恩恵を受けにくいこともマイナス材料だ。原油高や原料高による物価の上昇によって、消費の行方への不透明感が増していることも投資意欲を冷やしている。「買い手不在の状況」(中堅証券)となっていることから、市場では新興市場の低迷は当面続くとの見方が強い。

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