FujiSankei Business i.
2007/12/13 10:03
■省エネや渋滞緩和に期待
川崎重工業は12日、来春からニッケル水素電池で動く次世代型低床路面電車「SWIMO(スイモ)」=写真=の受注活動を始めることを明らかにした。先月試作モデルを公表したばかりだが、環境保全や都市の渋滞緩和などの観点から国内外で引き合いが急増しているという。
ニッケル水素電池を搭載した路面電車の商用化は世界で初めて。2010年度までに播磨工場(兵庫県播磨町)に車両、ニッケル水素電池それぞれの製造設備を設け、量産に乗り出す考えだ。
スイモは、3両1編成(全長約15メートル、高さ約3・8メートル、車幅約2・2メートル)。独自開発の大型ニッケル水素電池「ギガセル」を座席下に搭載し、バリアフリーの広い低床スペースを確保した。電池で駆動するので、架線インフラがなくても10キロ程度走行できる。ブレーキをかける際に生じる電力(回生電力)を蓄えることも可能で、大幅な省エネルギーが実現できるという。
川崎重工は、試作モデルで性能確認しながら、量産モデルの設計に着手しており、来春からの受注活動が可能だと判断した。
車両生産は、播磨工場内の空いた工場建屋を活用する方針で、兵庫工場(神戸市)で主要部品を生産し、播磨工場で完成品に組み立てる。
ニッケル水素電池は現在、明石工場(兵庫県明石市)、兵庫工場にそれぞれテスト向けの小規模な製造設備を持つが、量産は播磨工場で実施する計画だ。
当初は年間150〜300両規模で生産し、価格は3両1編成で2億5000万円から3億円を想定している。
地域交通の確保や都市部の渋滞緩和、環境負荷の軽減に効果があるとして、近年、スイモのような新型路面電車(LRT)が脚光を浴びている。

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