半導体メーカーSTMicroelectronicsが、市場を失いつつある米国のビデオチップメーカーGenesis Microchipの買収計画を明らかにした。買収は、発行済みGenesis株のすべてをSTMicroelectronicsが、公開買い付けにより総額3億3600万ドルで買い取る形で実現する。
米国時間12月11日に発表されたこの合意は、消費者家電市場での存在感を高めるとともに、豊富な現金資産を活用してさらなる買収を進めようとするSTMicroelectronicsの戦略の一環だ。
Genesis Microchipの売り上げは年々減少し続けており、2007年9月30日に終了した会計年度には総額で1億9100万ドルにとどまった。同社の現金同等物は1億8300万ドルで、企業価値は1億5300万ドルとなった。これは2008年の年間売り上げ予想よりも低い額だ。
Genesisはカリフォルニア州サンタクララに、STMicroelectronicsはスイスのジュネーブに、それぞれ本拠を置いている。
世界的な銀行グループABN Amroは、ある覚え書きにこう記している。「今回の買収合意にはいささか驚いている。これがきっかけとなって、STMicroelectronicsの現在の(デジタル)テレビソリューションの質に関して疑問が持ち上がる可能性がある。しかし、支払われる金額を考えると、これは好機をとらえた取引だと思う」
1株につき8.65ドルという提示額は、12月10日のGenesis株の終値に60%、過去60日間の同社の平均株価に対しては26%のプレミアムをのせた価格になる。
株式公開買い付けは12月18日までに開始され、買収は2008年第1四半期中に完了する予定だ、とSTMicroelectronicsは説明している。STMicroelectronicsは声明の中で、「この買収を通じてSTMicroelectronicsは、15億ドル規模のデジタルテレビ市場でより強い主導権を発揮できるようになるものと期待している。デジタルテレビ市場は、一般消費者向け半導体の分野でもっとも急速に成長している部門の1つだ」と付け加えた。
この記事はReutersのニュースを契約の下、シーネットネットワークスジャパン編集部が編集したものです。海外Reutersの記事へ
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