FujiSankei Business i.
2007/12/12 10:39
会見するソニーのハワード・ストリンガー会長兼CEO=11日、東京都港区のソニー本社ソニーのハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)は11日会見し、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビを来年に米国でも発売することを明らかにした。また、2年前の就任時に掲げた2008年3月期の営業利益率5%の目標について、「軌道に乗っている」として達成に自信を示した。
画面の厚さが約3ミリの有機ELテレビは先月下旬に日本で発売され、米国での販売は2カ国目となる。ストリンガー会長は、有機ELを「ソニーのイノベーション(技術革新)の象徴だ」と述べ、戦略商品としての将来性に期待感を示した。
ただ、課題とされる量産態勢の構築は、「大量生産に向けた製造プロセルの開発段階にあり、(生産量は)限定的になる」と述べた。
ストリンガー会長は就任時、「ソニー・ユナイテッド(連合)」の標語を掲げ、部門間で壁があった組織の融合に力を入れてきた。この点、カメラや音楽プレーヤー機能が付いた携帯電話などの製品を挙げ、「(ソニーが低迷していた)6年前には考えられなかった」連携が進んだと指摘。
その上で、エレクトロニクス部門の営業利益率が「(今年4〜9月期に)7%に近づいた」とし、通期目標に据えた5%の実現に自信をみせた。
一方、不振のゲーム事業については、家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)3」が廉価版などのラインアップ拡充後、販売台数が米国と欧州で週20万台、日本で週5万〜6万台に伸びたことを明らかにし、「大変良好だ」と満足感を示した。
◇
■ソニー会長との一問一答 「イノベーションに集中する段階」
ソニーのハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)の一問一答は次の通り。
−−有機ELテレビをどう評価する
「(就任後の)3年を振り返ると、最初の年は財務の足場固めをし、2年目は縦割りを打ち破る水平的な組織づくりを進めた。今や、ソニーはイノベーション(技術革新)に集中する段階に入っている。有機ELはそれを体現したものだ」
−−ソフトウエアとハード(製品)の融合をテーマに掲げたが、成果は
「ソフトの技術者を製品開発の初期から参画させる仕組みにした。音楽子会社が持つ楽曲のコンテンツ(情報の中身)を聴ける携帯電話など、結果は出ている
−−事業の「選択と集中」に一定のメドはついたか
「まだ焦点を絞っていく議論を続けている段階にある。研究成果を製品として素早く実用化するスピードが重要。ソニー創設者らが説いたように、(競争力維持の施策を)率直に、勇気を持って判断すべきとの考えを忘れてはならない」

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