フランスの判事がWikipediaに対する名誉棄損およびプライバシー侵害訴訟を取り下げた。Wikipediaは自ら運用するサイトに掲載された情報に責任を負わないというのが、その主張である。
Wikimedia Foundationは、Wikipediaの記事で同性愛活動家と名指しされたと主張するフランス人3名に、訴えられていた。Wikimedia Foundationは、有名な百科事典サイトWikipediaの運営母体で、米国に本拠を置く。
Emmanuel Binoche判事はWikipediaが物議を醸したリファレンスを削除したことを指摘し、2004年フランス法の規定上、同組織は責任を免れるとの裁定を下した。
Binoche判事は、先週パリ民事法廷より公開された裁定には「ウェブサイトのホスティング企業は、不正行為に気付いていない限り、保存した情報について民法で裁かれない」と書かれている。
さらにウェブサイトのホスティング業者は保存する情報の出所を監視したり、調査したりする法的責任は負っていないと、同判事は述べている。
Binoche氏は、記事内の情報が中傷的な内容だったかについては判断を下さず、原告の損害賠償請求を退けた。
11月2日付けの日刊紙Le Mondeでは、法律の専門家が、これは2001年のWikipedia設立以来、欧州で同組織に対して起こされた最初の裁判だと述べている。
コミュニティーが執筆する百科事典のWikipediaは250言語に対応し、800万以上のエントリを提供する(なお、英語のエントリーはこのうちの200万)。ボランティアによって記事が生産されており、インターネットにアクセスできれば誰でも新しいエントリを作成したり、既存のものを編集したりできる。
この記事はReutersのニュースを契約の下、シーネットネットワークスジャパン編集部が編集したものです。海外Reutersの記事へ
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