文:Emma Boyes(GameSpot UK)
翻訳校正:石橋啓一郎
2007/10/26 10:00
ある研究者のやり方が通れば、ゲームはすぐに国の教育カリキュラムの一部になるかも知れない。スコットランドの小学校教師であり、スコットランドゲームおよび学習センター「Consolarium」の設立者であるDerek Robertson氏は、いわゆる「脳トレ」を学校で用いると、態度にも学習にもプラスの影響が出るという最新の研究成果を発表した。
この研究は、3つのP6クラス(10歳から11歳の子どもが所属する)で行われた。学校Aでは「ニンテンドーDS」と「脳を鍛える大人のDSトレーニング」(脳トレ)を与え、毎朝15分から20分これを使った。学校Bでは学習能力を向上させるとして販売されている運動プログラムである「ブレインジム」を毎日同じ時間だけ使い、学校Cはどちらも行わない対照群とされた。
子どもたちには脳トレ・ブレインジムを行う前と後に算数テストが与えられた。Robertson氏によれば、子どもたちの自己認識(子どもたちが自分をどの程度賢いと考えるか)には変化は見られなかった。しかし、子どもたちの計算の正確さと計算終了までの平均時間は向上していたことが分かった。
対照群は最初のテストで約72%の正答率で、2回目は77%であった。ブレインジム群は運動を行う前に70%、運動後に71%の正答率であり、脳トレ群では76%から86%へと向上した。
完了までの平均時間は、対照群では最初のテストで19分、2回目のテストで18分であった。ブレインジム群は最初のテストは19分であり、2回目は17.5分に向上した。そして、脳トレ群では1回目のテストが約16分、2回目が13分であった。
クラスAの担任教師はRobertson氏に対し事後報告書で、2回目のテストの正式な結果が出る前から、子どもたちの能力が向上しているのが分かったと述べた。同氏は「子どもたちみんなが月曜の朝にやってくるとニンテンドーDSを取り出し、それが子どもたちを一日落ち着かせる」と述べた。同氏はまた、子どもたちはゲーム機を非常に大切にしており、誰もゲーム機を壊そうとはしなかったし、傷つけようともしなかったと付け加えた。
Robertson氏はロンドンのBAFTA本部で、若者を惹きつけるために、特に教えるのが難しくなっている学校では、教師は子どもや大人に学びの動機付けをし、刺激を与える新しい方法を見つける必要があると話した。「われわれは、学習者から文化的な共鳴を得られることを見つける必要がある」(Robertson氏)
Robertson氏は、ある少年が携帯型ゲーム機に注意を集中し、できるだけ早く一連の足し算をしようとがんばっている場面の動画を示した。同氏は、「子どもたちに足し算の書いてある紙を与えて、こんなに興味を示すところを想像できるだろうか。彼らは自分のスコアを本当に自慢に思っている。このクラスでは、数学ができることはかっこいいことなのだ」とコメントした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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