最終更新時刻:2010年2月10日(水) 21時17分

電機メーカー、環境保全をより厳格化 CO2排出で「総量」制採用

FujiSankei Business i.

2007/10/23 08:42  

 電機メーカーが温室効果ガスである二酸化炭素(C02)排出量を量る方法として、「排出総量」を採用する動きが相次いでいる。C02排出量の測定は、排出量を売上高や生産高で割って量る「原単位」と、「総量」で量る方法があるが、原単位は新工場の排出量などが直接反映されない。より厳格な「総量」を取り入れて地球環境保全に貢献するとともに、環境に配慮する企業であることを消費者に訴え、製品の拡販につなげるねらいがある。

 三菱電機は22日、創立100周年の2021年を目標としたグループの環境長期ビジョンを策定し、この中で同年までにCO2排出量を総量で30パーセント削減することを盛り込んだ。同社が総量での削減目標を公表するのは初めてという。1993年度から3年ごとに環境計画を策定してきたが、年々高まる環境意識の高まりを反映し、長期計画が必要と判断した。

 山西健一郎常務執行役は、「(環境の技術や成果を)グループや社内にとどめることなく、社外の顧客にも提供し、広くCO2削減に取り組んでいきたい」と意気込む。

 松下電器産業も今月5日、生産段階のCO2排出総量を今後3年間で30万トン削減し、10年度にグループ全体で年間360万トンにする方針を新たに打ち出した。360万トンは00年度の水準。同社は排出量を量るのに原単位を採用してきたが、より厳しい総量に切り替え、環境保全対策を加速する。

 大坪文雄社長は「環境への取り組みが不十分な企業は存在が許されない時代に入った。社会の公器として企業責任を果たす」と話している。

 今年6月にドイツ・ハイリゲンダムで開かれた主要国首脳会議(G8サミット)で、世界全体のCO2排出量を50年までに半減することが世界の共通目標となるなど、環境保全の機運が高まっている。

 電機業界では、日立製作所(国内のみ)が03年度、ソニーが昨年度からそれぞれCO2排出量を量る基準に総量を採用している。今後、総量を基準にする電機メーカーが広がりそうだ。

CNET_ID

メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。