FujiSankei Business i.
2007/04/03 12:36
2006年度末の最終営業日となった30日の東京株式市場では、日経平均株価の終値が1万7287円65銭となり、前年度末比1・3%の上昇にとどまった。日経平均が前年度を上回ったのは2年連続だが、5割弱上昇した05年度に比べると上げ幅は小さい。一方、東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は1713・61と、前年度末比0・8ポイント下落。世界同時株安を経験し、強気になりきれない投資家心理を浮き彫りにしているのも確かだ。
多くの企業が決算期末を迎える3月末の株価は企業業績に影響を与えるが、事業会社のリストラが進展した上、金融機関の不良債権処理も峠を越した。このため、ここ数年は、金融不安におびえた「3月危機」が再現されるとの不安感は大きく後退している。市場関係者は「デフレ脱却への道筋も見え始め、景気も拡大基調にあるなど3月危機は過去の話」(大手証券)と、経済正常化への期待感を強めている。
上場株式の総資産価値を示す時価総額は548兆円(銘柄数1725)と、1989年12月のピーク約590兆円(同1165)の9割強まで回復している。ただ、昨年5月、今年2月には世界同時株安に飲み込まれる形で、日経平均が急落する局面があった。日本経済は回復基調にあるが、「輸出依存度が高い」(準大手証券)ため、企業業績は海外の景気や株式市場動向の影響を受けやすい。経済正常化を盤石にするには、内需主導による景気拡大への移行が必要になる。
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