注目集めるクリーンテクノロジー--クライナー・パーキンスやPARCも取り組み強化

文:Martin LaMonica(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)
2006年02月20日 14時59分

 IT業界の2つの有力組織が、新興分野であるクリーンテクノロジーに対する関与を強めようとしている。

 ベンチャーキャピタルのKleiner Perkins Caufield & Byersは米国時間2月16日、環境保全技術(クリーンテクノロジー)に関する1億ドル規模のイニシアティブを発表した。

 一方で、Xeroxパロアルト研究所(PARC)も同日、ソーラーパネルの性能を改善する「集光器」を新興企業のSolFocusと共同開発すると発表した。

 クリーンテクノロジーとは天然資源をより有効に活用するための技術全般を指す。再生可能エネルギー、エタノールのような生物燃料、そして水処理技術がこれに含まれる。過去2年間で、同分野への投資家や起業家たちの関心は高まっている。

 「環境保全技術は21世紀最大のビジネスチャンスとなるかもしれない。最近の化学や遺伝子科学、素材科学の進歩のおかげで、革新的な技術が生まれるかもしれない」とKleiner PerkinsのパートナーJohn Doerrは言う。「米国や世界のリーダーは1バレル当たり60ドルもする原油に代わるものを求めており、この課題に挑戦する起業家たちが生まれている」(Doerr)

 Kleiner Perkinsはシリコンバレーで最も有名なベンチャーキャピタルの1社で、超大手IT企業のSun MicrosystemsやGoogle、Amazon.comにも投資している。

 今回のイニシアティブで、Kleiner Perkinsのクリーンテクノロジーへの取り組み範囲は拡大する。同社は過去5年間にわたり、ソーラー技術のMiasoleやバッテリー技術のLilliputianなど、同分野の複数の企業に投資してきた。

 同様に、PARCも過去数年にわたりクリーンテクノロジーの研究活動を大幅に強化してきた。PARCはXeroxの研究施設で、これまでに、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)からIPv6までの多岐にわたり、コンピュータ技術の発展に大きく寄与している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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