ロボットで株を自動売買するコンテスト、優勝者は年利回り332%

藤本京子(CNET Japan編集部)2005年03月18日 23時19分

 ロボットで仮想の株を自動売買する「カブロボ・プログラミング・コンテスト」(カブロボ・コンテスト)の結果が、3月18日に発表された。同コンテストは、早稲田大学理工学部や日本IBM、野村総合研究所が共同で開催し、2405チームが参加するという大規模なプログラミングコンテストとなった。コンテストの頂点に立ったのは、1000万円の仮想資産を1129万6000円とし、単純計算で年利回り332%を達成した倉林俊成氏だ。

優勝した倉林俊成氏

 カブロボ・コンテストは、参加者が作成したソフトウェアロボットか、コンテスト側が用意した簡易ロボットを利用して、日経225銘柄から選定された特定の40銘柄を対象に、株を自動的に売買するというもの。株の銘柄や株価などは実際の株式市場と同じものを使い、売買注文はコンテストの仮想証券会社に対して行う。プログラミングや株の知識がない未経験者でも参加できるように、ブラウザを使ってコンピュータと対話しながらアルゴリズムを設定できる簡易ロボットも提供された。株の売買は、1月24日から2月25日の1カ月間に渡って行われた。

 優勝した倉林氏は、簡易ロボットを使ってコンテストに参加した。プログラミングの経験はないが、株式投資の経験は約1年だという。同氏は、賞金100万円を受け取ったが、

入賞者たちの記念撮影
「オリジナルロボットで参加し、売買を繰り返した上で利益をあげた人など、もっと評価されてしかるべき人がいる」と述べ、この賞金を「カブロボの実用化や、カブロボで実験的に株運用するための資金として使ってほしい」と提案、事務局の承諾を得たという。

 準優勝したのは、同じく簡易ロボットで資産を1110万2800円とした津田博昭氏、第3位は自作ロボットで資産を1105万5400円とした谷口智也氏だ。ほかにも、野村総合研究所特別賞として、ソフトウェア作家の岡嶋大介氏が、シーネットネットワークスジャパン特別賞として、少林卓球製作委員会というチーム名で参加した内田和隆氏と鳥海不二夫氏のペアなどが表彰台にあがった。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]