サーバビジネスのなかで最も売上の減少が著しかったのはAlphaサーバ関連製品で、前年同期比で32%売上が落ち込んだ。それに続くNonStopサーバ製品は25%の売上減少したが、一方Unixサーバの売上は8%増加した。
ストレージ製品の売上は、全体で7億900万ドルで前年同期比15%減となり、また計画を大きく下回ったとHPは述べている。オンラインストレージ製品の売上は23%減、またテープライブラリ・ビジネスを含む「ニアライン」ストレージ製品の売上は16%減だった(共に前年同期比)。
サーバビジネスの問題が、HPのTechnology Solutions Groupにとって大きな重石となったことから、同グループの売上は70億ドルと、前年同期比で4%の伸びに留まった。同社は、サーバおよびストレージ部門の問題から、同四半期に合わせて4億ドル程度の売上機会を逸し、2億7500万ドルの利益を逃したことになると、Fiorinaは説明している。
Technology Solutions Groupの営業利益は、前年同期の2億900万ドルから、同四半期には5600万ドルへと大幅に落ち込んだ。
ストレージシステムに関するHPの業績は実にお粗末なものだと、調査会社Illuminataのアナリスト、Jonathan Euniceは指摘したが、ただし同四半期の結果は、どちらかというとビジネスの執行に関する社内的な問題を反映したもので、ITビジネス市場全般の問題からの影響は少ないと述べている。
「ストレージ分野の結果はひどい。とりわけEMCやIBMなどの競合他社では業績が回復していることを考えると、これは惨敗といってもいい」(Eunice)
だが、厳しいビジネス環境にあるサーバ事業の結果については、同氏は若干の手加減を加えている。
「サーバビジネスは、泥だらけになって逃げ回るブタを捕まえるようなものだ。スキルと同じくらい運に左右される部分もある。このビジネスに付きものの危険の1つは、四半期ごとに結果を出すことが何にも増して重要な任務となってしまうと、値引きやコストのかかる(航空便を使った)デリバリーなど、時として非生産的なことをやらざるを得ない羽目になってしまうことだ」(Eunice)
同氏は、HPが逃した売上について、SunやIBM、Dellなどの競合他社が手にした可能性が高いと付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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