シアトルのFisher Plazaで火災発生--Bing Travelなど複数サイトが一時サービス停止に

文:Leslie Katz(CNET News) 翻訳校正:編集部2009年07月06日 12時15分

 シアトル中心部にあるFisher Plazaで起きた電気火災により、MicrosoftのBing TravelAuthorize.netを含む多くのウェブサイトのサービスが停止した。

 Fisher Communicationsは米国時間7月3日の声明で、2日の午後11時10分頃、Fisher Plazaデータセンターの駐車場と同階にある電気室において火災が発生したと述べた。Fisherによると、火災の原因についてはまだ調査中であるという。

 この影響を受けたサイトの一部では、状況を説明するメッセージを掲示した。Bing Travelは、「変圧器の破損により、Bing Travelのサーバが配置されたビル全体の電力が停止した」というメッセージを掲載し、「影響を受けているのはBing Travelだけであり、Bingの他の機能には影響はない」と説明した。

 Bing Travelは、全力を挙げてサービスの復旧に取り組んでいると述べ、太平洋夏時間3日午後5時のサービス再開を目指していた(が、その目標を達成することはできなかった)。同サイトは、「復旧までの間は、MicrosoftのトラベルパートナーであるOrbitzを利用してほしい」としていた。

 TechFlashのレポーターであるTodd Bishop氏は現場を訪れ、最新状況を投稿している。

 Bishop氏によると、Fisher Plazaデータセンターにおける停電は今回が初めてではなく、2008年にも、電気火災の後に停電したことがあったという。Fisher Plazaのウェブサイトも本記事執筆時点で停止していたが、キャッシュされた同サイトには以下のような記載がある。

 Fisher Plazaは、21世紀の通信およびメディアサービスを配備した、最高級のオフィス、データセンター、コロケーション、店舗からなる、北西部唯一の年中無休のビジネスコミュニティーである。

 「非常に腹立たしい」、とTechFlashのある投稿者は記している。「問題が生じることもあるということは理解できる。しかし、停電について顧客に説明しなければならない状況はこの1年間で2度目だ。ここは『世界最高級の』施設ではなかったのか。前回の停電からまだきちんと説明されていない疑問が多く残っている」(TechFlashの投稿者)

 TechFlashによると、影響を受けたその他のサイト(影響を受けたサイト一覧とそれらの現在の状況については、Kyle Mulka氏のブログを参照)の1つであるオンライン不動産サービスRedfinは、2日夜に停電の影響を受けたが、3日の朝には復旧したという。

 太平洋夏時間7月4日午後3時30分更新:TechFlashによると、Fisher Plazaの停電は4日早朝、バックアップの発電機で復旧し、Bing Travelなど多くのサイトが回復したという。

Fisher Plaza Fisher Plazaに入っているテナントが3日午前、同施設からサーバを運び出している。同施設には、Bing Travelなどのサーバが設置されている。
提供:TechFlash

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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