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iPhoneアプリ開発者の間で情報共有が始まる--NDA緩和を受けて
ソフトウェア開発というものは、手助けしてもらえる場合であっても一筋縄ではいかない代物だ。
Appleがリリース済みのiPhoneソフトウェアに対する秘密保持契約(NDA)を失効させるという決断を下したほんの数時間後に、その効果が現れている。Craig Hockenberry氏といった開発者らがiPhoneソフトウェアに関するアイデアを共有し始めたのである。
Cocoa(Appleのユーザーインタフェーステクノロジ)開発者ら向けの、厳格に運用されているメーリングリストでは、iPhone向けソフトウェア開発のティップスに関する議論を、Mac向けソフトウェア開発の議論と同じかたちで行えるようになるというニュースに対して歓迎の声が上がっている。
米国時間10月1日の朝を迎えるまで、開発者らは「iPhone Developer Program」から締め出されることを恐れて、こういったことを堂々と行うことができなかったのである。もちろん、ユビキタスなコミュニケーションの時代にあって、言いたいことのある人々の口に戸を立てることはかなり難しい。しかし、AppleがiPhone SDKの秘密保持契約をリリース済みのソフトウェアに適用するとしたことで、開発者らは自由に利用できるアプリケーションの開発中に発見したティップスやトリックを、こそこそ隠れて他者と共有せざるを得なくなっていたのである。
これは、AppleやiPhoneの開発者らに共通する、iPhoneのソフトウェアを継続して改善していくことで販売を伸ばすという目標の実現には何の役にも立っていなかった。これはまるで、CNETが筆者に対して、公開済みの記事を執筆していた時に筆者が思考をどのように展開したのかについて読者や同僚に明かすことを禁じるようなものである。
Appleがリリース済みのソフトウェアへの秘密保持契約適用を正当化していた理由は、開発者によって共有される技術的な詳細から競合他社がiPhoneの秘密を探り出すかもしれないというものであった(リリースされていない開発中のソフトウェアに対してはまだ秘密保持契約が適用されている)。
iPhoneがMicrosoftやSymbian、Research In Motion(RIM)、Googleといった、携帯電話向けのソフトウェアを開発している他社から注目を集めていることは確かである。しかし、こういった企業がiPhoneの動作を解明したければ、他に方法があるだろうと想像することは難しくないはずだ。
秘密保持契約は競合を防ぐのではなく、Appleの最新製品をさらに良いものにしたいと真摯に思っている開発者らの怒りを買っただけであった。彼らは仲間からちょっとした手助けを必要としていただけなのである。
今回のAppleの決断は、古くさい表現かもしれないが、まさに三者三得である。Appleは、iPhoneソフトウェアの開発コミュニティーが活発化することでメリットを享受できる。また、開発者らは、彼らのアプリケーションをより良く、より信頼性の高いものにすることができるようになり、その結果より人気を集め、より大きな利益を手にすることができるようになる。そしてiPhoneユーザーは、開発者のイノベーションによって直接的なメリットを享受できるようになるのである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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