モディファイが1億3050万円の第三者割当増資--フィードビジネスのさらなる普及目指す

 モディファイは7月2日、インプレスホールディングス、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズなど6社を引き受け先とする第三者割当増資を実施したと発表した。

 今回、新たにモディファイの資本に参加したのは、インプレスホールディングス、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ、新規事業投資、信金キャピタル、ネオステラ・キャピタル、りそなキャピタルの6社。今回の増資により、調達した資金の総額は1億3050万円にのぼり、資本金、資本準備金をあわせたモディファイの払込資本は1億5690万円となった。

 モディファイは、サンブリッジのRSSフィードを活用したソリューション事業とメディア事業を担当するmodiphi事業部をスピンオフするかたちで、2008年1月に創業。サンブリッジが資本金1500万円を全額出資する完全子会社としてスタートした。同社CEO兼クリエイティブ・ディレクターの小川浩氏は「モディファイの設立は、アイディアがあるものを会社化しようという、サンブリッジのEIR(客員企業家)制度によるもの。外部の資本参加は会社設立当初から計画されていた」と、今回の増資の経緯を説明する。

 今回の増資をもとに、同社では効率的な技術開発やサービスの強化を進めるとしている。今後は、営業体制強化のための人材補強や、同社技術をSaaS化によってサービス展開していくためのサーバの増強などへの投資を強化する予定だという。

 小川氏が以前より重要性を強調し、モディファイの中核事業でもあるRSSフィードだが、インプレスR&Dが発行する「インターネット白書2008」によると、約66%が「知らない」と回答している。こういった状況について小川氏は「RSSフィードはそれだと認識せずに使っているユーザーも多い。テクノロジは、技術とわかりやすいパッケージが一緒になってはじめて普及するもので、フィードはまだビジネスを構築するまでに至っていない」と分析し、今後数年かけて利用の幅が広がると見込む。

 また今後は、実際にコンテンツを持っている企業向けに、RSSフィードを利用した企業のマーケティングやブランディングの支援事業、ビジネスインテリジェンス事業など、BtoBにシフトして事業を展開していく方針で、2009年度の事業の黒字化を目指している。

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