米証券取引委員会、AOL Time Warnerの元幹部8人を不正会計で告訴

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年05月21日 10時57分

 米証券取引委員会(SEC)の規制当局は米国時間5月19日、広告売上高を10億ドル水増ししたとしてAOL Time Warner(現Time Warner)の元幹部8人を民事詐欺で告発した。

 ニューヨーク南部連邦地方裁判所に提起された訴訟では、AOL Time Warnerの元最高財務責任者(CFO)であるJohn Michael Kelly氏、業務部門の元シニアエグゼクティブであるSteven E. Rindner氏、AOL部門の元CFOであるJoseph A. Ripp氏、およびアカウンティングとポリシー部門の元トップであるMark Wovsaniker氏を、広告の購入者に資金を提供して自社のオンライン広告を購入させることによって、自社の広告売上高を水増しした詐欺行為で訴えた。SECの声明によると、これによってAOL Time Warnerは2000年中ごろから2002年中ごろにかけて詐欺的な取引を実施したことが疑われるとしている。

 SECはまた、AOL Time Warnerの業務部門の元トップであるDavid M. Colburn氏、Colburn氏と同じ部門でシニアマネージャーを務めていたEric L. Keller氏とJay B. Rappaport氏、元監査役のJames F. MacGuidwin氏を、財務報告でオンライン広告の売上高を故意に水増ししたとして提訴した。しかし、これらの4人の幹部はSECと和解に至っている。

 和解では、4人はいずれも民事制裁金とともに不当利益の吐き出し、判決前利息を支払う予定だ。4人の幹部が支払う罰金と制裁金の総額は810万ドル近くに上る見通し。

 これらの告訴は同様のSECの調査から派生したものであり、Time Warnerが3億ドルの民事制裁金を支払うことに合意してから3年以上も後になって実施された。この和解ではAOL Time Warnerに対して2002年中ごろまでの2年間について広告収入を5億ドル修正して記載するように義務づけている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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