OLPCの「XO」などの低価格ノートPC、「値上げ」されて発売へ

文:Peter Glaskowsky(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、長谷睦2007年10月03日 19時12分

 「One Laptop Per Child」(OLPC)プロジェクトは、同プロジェクトの低価格ノートPC「XO」について、2台買うと1台が寄付される特別購入パッケージでの一般販売を始めた。これは、400ドルを出して2台購入すると、1台が手に入り、もう1台は税控除を受けた上で開発途上国の子どもに寄付されるというものだ。

 これはすばらしい購入パッケージだと私は思う。XOは、価格が当初予定の100ドルから2倍になり、バッテリ寿命もOLPCが当初考えていたほど長くはならないようだが、高い関心を呼ぶマシンになりそうだ。

 また、もう少しで、新たなLinuxベースの低価格ノートPCも購入可能になる。こちらはASUSTeK Computerからリリースされる「Eee PC」だ。Eee PCの販売価格は、当初199ドルになるとみられていたが、実際には260ドルで、400ドル程度のハイエンドモデルも提供されるという噂が広まっている。発売時期は2007年10月中のようだ。

 Eee PCがXOよりすぐれたパフォーマンスを持っていることを考えれば、これはまず妥当な価格と言えるだろう。XOが433MHzの旧型プロセッサ「AMD Geode LX 700」を使っているのに対し、Eee PCは900MHzのIntel製新型プロセッサを搭載しているからだ。とはいえ、他の点ではこの2台は非常に似通っており、XOには直射日光の照りつける屋外でも判読可能なディスプレイを搭載しているという利点がある(ただし、屋外で使えるのは白黒モードの時だけだ)。

 とにかく、どちらのPCも市場で受け入れられる余地があると私は思う。また、これらのPCが、オープンソースや教育向けのソフトウェア開発者の支持を得ようと競い合う姿を見守るのも、興味深いことだ。

 私は、自分用にどちらも1台ずつ購入するつもりだ。もちろん、使えるようになったらレポートしようと思う。

 (2007年10月2日 13時30分に追記:読者の「hitman247」氏がコメントで指摘しているとおり、XOとEee PCの値上げはメーカーがコスト増を反映させたことだけが理由ではなく、国際市場で米ドルの価値が下がっていることも、大きな原因になっているとみて間違いない。コメントへの返信に書いたように、私は今乗っている1999年型「BMW 504i」に代えて、2008年に新しいBMWを買う計画を進めるべきかどうか悩んでいた。そんな折、Wall Street Journal Onlineがまさにぴったりの話題を扱った記事を掲載した(「Google News」へのリンクを貼っておく)。これを読む限り、この先何か別の要素が発生したとしても、新しいPCだろうと車だろうと、当面は手ごろな価格で購入することがますます難しくなりそうだ)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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