ユビキタスは9月25日、UIEジャパンとともに、ネットワークデバイス向けのグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)ソリューションの開発・販売において、協業を行うことに合意した。
今回の合意により、ユビキタスが持つ、カーネルおよびTCP/IPスタックである「Ubiquitous TCP/IP」の上に、UIEが持つ、移植性の高い「UIEngine」を実装し、ネットワークデバイス向けのGUIソリューションとして、一括して販売する。
応用分野としては、DLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドラインに準拠した画像、音楽プレーヤーやデジタル写真立てのEPF(Electric Photo Frame)、小型情報表示デバイスなどを想定している。
ユビキタスとUIEジャパンでは、このソリューションにより、限られたハードウェアリソースしかないネットワークデバイス上でも、高速に動作するとともに、ネットワーク経由で、対象デバイス本来のGUIを、操作デバイス側に提供する機能も実装可能であるとしている。
なお、Ubiquitous TCP/IPとは、ユビキタス独自のアルゴリズムで設計・開発した、組込み機器用TCP/IPソリューションのこと。通信に最適化したカーネル、RFC準拠で15Kバイト以下のTCP/IPプロトコルスタック、HTTPサーバやSMTPクライアントなどのアプリケーションモジュールから構成され、ホームセキュリティ機器、ポータブルゲーム機、デジタル家電などに利用されている。
一方のUIEngineは、非同期通信、クライアント側でのデータ・バインディング、スクリプト機能を持ち、ユーザーインターフェイスの表示に特化した、移植性の高いソフトウエアテクノロジーのこと。デバイス上で動作するコアテクノロジー(TCP/IPスタックやDLNAライブラリ等)との統合が、容易にできることを特長としている。
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