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富士通、米国のデータセンターに水素燃料電池を導入

2007/08/20 19:06
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 カリフォルニア州サニーベール発--水素は想像以上に優れたエネルギー源だ、と富士通は言う。

 富士通は米国時間8月17日、当地にあるキャンパス内の複数の施設に、United Technologies Corporation(UTC)製の出力200キロワットの水素燃料電池を導入した。この燃料電池は、各施設に電力だけでなく熱も供給する。

 この燃料電池は、駐車場内に設置され、一見、緑の大型ゴミ収集箱が2つ並んでいるように見える。この電池は、富士通の施設に2種類のエネルギーを供給する。まず1つは電気だ。この燃料電池の発電の仕組みは、まずメタンを蒸気で熱し、水素を生成する。そして、この水素がプロトン交換膜(PEM)を通過する。水素とプロトン交換膜との反応によって発生する電気が、照明やコンピュータといった施設内の装置や設備の動力となる。

 そして2つ目が熱だ。メタンと水素の反応によって生成される熱水が施設内を循環する。PEM装置からは、さらに多くの廃熱の回収が可能だが、熱湯の温度が富士通の内部システムには熱すぎるため、現在は外部に放出されている。しかし、いずれその熱湯を施設内に送り込むためのパイプが設置される可能性はある。

 UTCの販売担当バイスプレジデントHomer Purcell氏によると、水素を生成する際に二酸化炭素が放出されるが、燃料電池を使用した場合の温室効果ガスの排出量は全体でおよそ35%少ないという。1年間で、およそ500トンの二酸化炭素排出量を削減できる計算だ。またPurcell氏によると、この水素燃料電池の使用により、年間およそ80万ガロン(303万リットル)の水の節約になるという。従来の発電所では、さらに多くの水を必要とする。

 工業規模の燃料電池が十分な効果を発揮する状況は多くはない。「(この燃料電池は)週5日、午前9時から午後5時まで使用される施設には向かないだろう」とPurcell氏は語る。「なぜなら、(燃料電池は)24時間365日、常に稼動させておく必要があるからだ」(同氏)

画像の説明
駐車場内に設置された燃料電池は一見、緑の大型ゴミ収集箱が2つ並んでいるように見える。
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