CODA、中国、香港、台湾の日本コンテンツ海賊版を374万枚押収、2年あまりで

 コンテンツ海外流通促進機構(CODA=Content Overseas Distribution Association、コーダ)は6月13日、中国、香港、台湾の現地政府機関と共同して行 った日本コンテンツ海賊版の取締活動結果を発表。摘発を本格化した05年1月- 07年4月で累計374万枚のDVDやCDを押収したと明らかにした。

 CODAが日本の調査会社に現地調査を依頼し、海賊版の製造業者の情報を収集。 これを現地政府に提供し、現地の取締機関が摘発したもの。摘発による逮捕者 は延べ1242人にのぼった。押収した374万枚のうち、最も多かったのがDVDでVCDとCDが続く。コンテンツのジャンルで最も多かったのは映画。以下アニメ、 音楽、ゲームの順だった。

 一方、CODAでは同期間に中国、香港、台湾の主要都市13か所で、現地取締機 関の担当者を対象に海賊版に関するセミナーを24回実施。中国政府には、国家 版権局への建議書の提出、日中著作権会合の参加、「国際知的財産保護フォー ラム(IIPPF)」へのメンバー派遣など、著作権関連の制度改善を要請してき た。

 07年度の活動については、海外の関係当局との対話を増やして関連法制度の 改善を図る「対話型ロビー活動」や、法人格取得を目的に組織基盤を強化。 「CJマーク(コンテンツ海外流通マーク)委員会」による著作権侵害の実態調 査活動も拡大し、調査対象地域に韓国を加え、インターネット上の侵害活動の 調査も本格化させる。

 CODAは02年8月設立の民間組織。会員は日本音楽著作権協会(JASRAC)やコ ンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)などの20団体と、講談社、任天堂、 マイクロソフトなどの22社。日本貿易振興機構(JETRO)に事務局を置く。日 本のコンテンツ産業が海外で事業展開を図り、海外における海賊版対策を講じ ていくため、経済産業省と文化庁の呼びかけで組織された。

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