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マイクロソフト、「仮想的な」研究機関を南米に設立へ

2007/05/10 14:05
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 Microsoftは、ラテンアメリカにほとんど仮想的な機関を設立する。学術研究者らが最新情報を蓄積し、さまざまな分野におけるプロジェクトに対する資金源を探すことができる機関となる予定だ。

 チリのビーニャデルマールにあるMicrosoft Researchで開催のLatin American Academic Summitにおいて、Microsoftの最高研究戦略責任者Craig Mundie氏は現地時間5月9日、Latin American Collaborative Research Federationの設立を発表した。

 このほとんど仮想的な機関は、実際の本部がチリ大学とチリカトリック大学に置かれる。Microsoft Researchの外部研究およびプログラムグループのディレクターであるSailesh Chutani氏によると、教育における革新と投資のシミュレーションに関心を最近高めているラテンアメリカの政府から、学術研究者らが資金を得られるよう支援をしたいとMicrosoftは考えているという。

 Chutani氏は、「1年半ほど前、大きな変化に気がついた」と述べた。同氏のグループは、約3年半前からラテンアメリカの教育機関と共同で研究している。

 Chutani氏によると、最近の技術的変化やその結果に関する考察が記されたNew York TimesのコラムニストThomas Friedman氏の著書「The World is Flat」の影響もあり、ラテンアメリカの政治家らは、「より多くの人々に教育を与えて、人材を資産ととらえることが必要だということ。そして、それを実現するための1つの方法は、人々に確実に教育を与え、インドや中国に対抗できる知識ベースの経済を築いてもらうこと」に気がついたという。

 今回設立される機関は主にオンラインで運営され、ラテンアメリカの人々が研究成果を共有、比較したり、プロジェクトの資金を提供してくれる地域の団体と連絡したりすることができるようにする。同機関の研究は、ラテンアメリカの地域の問題を解決することを目的としたプロジェクトに焦点を当てた科学、健康、教育、技術を対象とする。

 Microsoftは、初期資金として93万ドルを提供し、これにより国内の資金提供機関が各大学の活動に関心を寄せてくれることを期待する。同研究機関は、ラテンアメリカの経済および社会開発プロジェクトの発展を目的とする機関であるInter-American Development Bank(IDB)からも資金を得る予定である。Chutani氏によると、IDBの関係者らは、Microsoft Researchやいくつかの教育機関とともに、同機関の運営委員会に加わる予定であるという。

 Chutani氏は、ラテンアメリカには多くの才能があり、興味深い研究が実施されているが、個々の国レベルでは、知識的なリーダーとして世界の大舞台に進出できるほどに十分な教育および研究活動が存在しないと述べた。

 「田舎に住む人々の教育や健康に関する優れたアイデアや研究がある。それはラテンアメリカの具体的な要求にしか適用できないものではなく、世界に通用し得るものだ」と同氏は述べた。「今回設立する機関により、その実現に向けた体系化を支援することがわれわれの望みである」(Chutani氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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