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「広告文での商標利用は権利の侵害」--検索キーワードの商標侵害訴訟で米地裁が判決

2007/04/26 16:26
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 米連邦裁判所は、ウェブ検索の結果として表示される広告文によって商標権の侵害が発生し得るとの判断を下した。

 「The Dating Ring」という商標を保持するJohn Hamzik氏は、宝石会社のZaleが広告目的でGoogleやYahooなどの検索エンジンで使用される「dating ring」という検索キーワードを購入したことによって同氏の商標権を侵害したとして訴えていた。また同氏は、ユーザーがZaleのウェブサイトで「dating ring」を検索すると宝飾品が表示されることも、商標権の侵害だと主張していた。

 Zaleは、自社の製品に商標を使用したことがなく、自社のウェブサイトで「dating ring」という言葉を使用したことがないという理由でHamzik氏の請求を棄却するよう裁判所に求めていた。裁判所は、Zaleのウェブサイトが「dating ring」の検索結果としてZaleの商品を表示するという事実によって、Zaleの行動が法律的にみて商標を利用したことにはならないと述べた。その一方で裁判所は、検索エンジンでの「dating ring」というキーワード購入に関して商標権侵害の申し立てを認めた。GoogleやYahooで「dating ring」と入力して検索を行うと、検索結果とともに表示される広告欄に「Dating Ring-Zales」と表示されたからである。

 自社の商標が競合他社によって検索キーワードとして購入されたことで商標権が侵害されているとして訴えた他の裁判では原告側の敗訴に終わっているが、この裁判は、原告の商標が広告文の中で使用されている点が他の裁判とは異なっている。裁判所は「この訴訟では、原告の商標が商品に関連する表示や、商品や販売に関連する文書の中に現れる可能性のあることが示された」と述べている。

 このため、ニューヨーク地方裁判所のThomas J. McAvoy判事は先週、商標権侵害の主張について一部を認定し、一部を却下した。また被告の請求棄却も一部を認定し、一部を却下している。

 サンタクララ大学法学部の助教授であり、同大学のHigh Tech Law Instituteの所長も務めるEric Goldman氏は、「この判決は暗に、広告主が商標を検索キーワードとして購入することを許す(裁判所はこれが商標の利用ではないと述べている)というGoogleのポリシーの正当性を認めるものの、商標権保持者に対して彼らの商標が広告文として利用される(裁判所はこれを商標の利用であると述べている)ことを阻止できるようにするものだ」と述べている。Goldman氏はTechnology & Marketing Law Blogという自身のブログで今回の判決について投稿している。また同氏は「今回の判決は、ユタ州で新たに制定された反検索キーワード広告法の下では実質的な価値がなくなるだろう。この法律では、自社の商標を検索キーワードとして購入した競合他社を、その広告文における商標の使用方法にかかわらず、訴えることができる」とも述べている。

 また同じ週には、カリフォルニア州サンノゼ地方裁判所のJeremy Fogel判事が、Googleのペイパークリック型AdWords広告による商標権侵害に対する訴訟の棄却請求を退けている。この訴訟はAmerican Blind & Wallpaper Factoryによって起こされたものであり、Googleは「American Blind & Wallpaper Factory」が検索された際に表示される広告の購入を競合他社に許すことによって商標権を侵害しているというものである。

 Googleは同社のペイパークリック型広告のキーワードにおける商標使用に関する過去の商標権侵害訴訟(自動車保険会社GEICOによるものと、コンピュータ修理会社Rescuecomによるもの)で勝訴している。こういった裁判の結果は、被告がGoogleではない別の裁判と同じものとなっている。この裁判で判事は、カナダの薬局が競合するMerckの薬「Zocor」の名前を用いるキーワードを購入することは商標権の侵害にはあたらないと述べた。

 しかし、Googleは2006年夏、ヨーロッパで起こされていた類似の裁判で敗訴している。フランスの控訴裁判所は、GoogleがLouis Vuittonの所有する商標権を侵害し、検索キーワード広告をファッション業界の競合他社に販売しているという下級裁判所の判決を支持した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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