Hewlett-Packard(HP)は米国時間3月22日、写真共有サイトを運営する新興企業のTabbloを買収する計画を発表し、ウェブ経由で容易に写真をプリントする技術に興味を示していることを明らかにした。
マサチューセッツ州ケンブリッジを拠点とするTabbloは、2005年に創業した新興企業。同社は絵画を意味する「tableau」をもじった「tabblos」と呼ばれる写真テンプレートを開発しており、ユーザーがテキスト、画像、写真を好きなように並べてウェブから直接写真をプリントアウトできるAjaxベースの機能を提供している。HPは、Tabbloを買収することで、同社の技術をパートナーにライセンス提供し、Tabbloのシンプルなウェブプリンティング技術をより広範に利用可能にしたい意向だ。
この買収に関して、買収金額など金銭面の情報は明らかにされていない。HPでは、今後数週間で買収が完了すると見込んでいる。
HPは数年前からデジタル写真市場での存在感を高めようと、いくつかの買収を行っている。2005年にはオンライン写真印刷大手のSnapfishを買収し、現在自社製デジタルカメラにSnapfishのソフトウェアを同梱して提供している。2006年6月には、スイスのデジタルイメージング企業であるSilverwireを買収した。Silverwireは、写真キオスクや小売店向けの小さな写真ラボ向けのソフトウェアを開発および提供していた。
HPはまた、3月初めにプロの写真家やデザイナー向け技術である「DreamColor」を発表している。同技術は、DreamWorks Animationとの協力により実現したものだ。
HPはTabbloの技術を新しいデジタルイメージングサービスとして提供しようとしているが、これは写真共有サイトとしてのTabbloの終わりを意味するものではない。Tabbloは3月22日にブログで、TabbloのウェブサイトはSnapfishとは別のものとして、これまで通り運営されると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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