エイサー、競合PCメーカーの買収を計画--米報道

文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年03月13日 16時59分

 台湾に拠点を置くAcerが、2007年にPC業界で大規模な買収を目指しており、同社は、Lenovoを抜き、世界第3位のコンピュータメーカーになると述べている。Wall Street Journal紙が報じた。

 Acerの会長兼最高経営責任者(CEO)であるJ.T. Wang氏は、Wall Street Journal紙のインタビューの中で、2007年中に他のPCメーカーを対象とする有意義な買収を行いたいと語った。「現在、われわれが買収を希望する候補企業数社を検討中だ」(Wang氏)

 仮に買収に成功すれば、AcerはLenovoを抜き、世界第3位のPCメーカーとなる可能性が高い。しかし、仮に買収を行わなくても、Acerは、中国本土に拠点を置くLenovoを抜くだろう、とWang氏は語る。Acerの出荷台数は、2007年に30%以上増加すると見込んでおり、一方でPC業界全体の増加率はそれを下回るとWang氏は見ている。

 過去数年、AcerはPC業界の重要な企業の1社として注目されてきた。Acerは2003年以来、大手PCメーカーの中で最も急速な成長を遂げてきた。同社のライバル企業には、Dellなど、より規模の大きな企業から、規模ではAcerに劣るが知名度で同社に勝るAppleや東芝などがいる。特にAppleと東芝は、それぞれ音楽プレーヤーで大きな利益を上げ、ノートPCの出荷台数を増加させた。それでも、Acerはこれらの企業を凌ぐ成長を見せた。

 2003年には、世界市場におけるAcerのシェアはわずか2.9%しかなく、上位5社にも入っていなかった。しかし、2006年第4四半期には、同社の市場シェアは2003年当時の倍以上の7.1%に拡大した。

 Acerは主に、ミッドレンジからハイエンドクラスで最低価格帯のノートPCやデスクトップPCを製造する戦略を取ってきた。同社はまた、欧州やアジアなど成長市場に力を注いでいるほか、北米にも重きを置き始めている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ

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