MS、アルカテル・ルーセントとの特許侵害訴訟に勝利

文:Anne Broache(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年03月05日 13時20分

 MicrosoftがAlcatel-LucentとのMP3特許問題で、15億ドルの支払いを命じられた翌週、まもなく開始される予定だった2件目の裁判で争点となる特許について、連邦裁判所判事が今度はMicrosoftの侵害行為を否定する裁定を下した。

 Microsoftは、サンディエゴにある米国連邦地方裁判所のRudi Brewster判事が米国時間3月1日遅く下した裁定が、Alcatel-Lucentが所有するスピーチコーディング技術の特許に関するものであったと発表した。Microsoftの広報担当であるJack Evans氏によると、判事がAlcatel-Lucentの申し立てをすべて棄却したため、3月19日から開始する予定だった陪審裁判は中止になるという。

 Alcatel-Lucentの広報担当であるJoan Campion氏によると同社は、裁定に対し上訴する予定で「裁判により法的な筋道が通り、われわれの主張が認められると見込んでおり、楽観している」という。

 Microsoftの法律顧問代理であるTom Burt氏は、今回の裁定が「この複雑な特許訴訟が司法審査にかけられれば、Alcatel-Lucentの主張は成り立たなくなると判断したわれわれの確信を裏付けるもの」であるとした。

 立て続けに行われる4件の特許裁判のうち最初の1件は先ごろ判決が出ており、Microsoftにはかなり不利な結果であった。連邦陪審はMicrosoftに対し、MP3オーディオ技術に関連した特許2件の侵害により、Alcatel-Lucentに15億ドルを支払うよう命じた。Microsoftの関係者はこのとき、同社は上訴を検討すると述べている。

 この議論は、Lucent(現在のAlcatel-Lucent)がPCメーカーのDellとGatewayをオーディオ技術の利用に関連して訴えた2002年までさかのぼる。Microsoftもこの裁判に参加し、それ以来Alcatel-Lucentとの法廷闘争が拡大してきた。MicrosoftはAlcatel-Lucentを反訴しているほか、先ごろ行った国際貿易委員会(ITC)への申し立てをはじめとして、そのほかの法的措置も行っている。

 Evans氏によると、次の裁判はユーザーインターフェースに関連する特許数件に関わるもので、5月21日にサンディエゴで開始される予定だという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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