Game Developers Conference、まもなく開催へ--規模拡大で強まるビジネス色 - (page 2)

文:Daniel Terdiman(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年03月05日 12時11分

 Pizer氏は、「あまりに規模が大きくなりすぎた。これまでは同僚たちとの親睦会のようなものだったが、今では学生の飲み会のような騒ぎになっている。その一方で、ビジネス色も強くなっている。おかしな矛盾だ。だが、今後もますますビジネス色が強まり、学究色は弱まっていくだろう」と語っている。

 Pallister氏も、数年前からイベントに変化が見られるとの意見に同意する。

 Pallister氏は「GDCが、こぢんまりとした懇親会のような場から本格的な展示場へと徐々に進化するのを見るのは興味深い経験だった。くつろいだ講演だけだったのに、巨大ホールを埋め尽くす基調講演が行われるまでになった」と語っている。

 「業界が(複数のほかの)市場別、セグメント別、あるいはプラットフォーム別の開発者会議を開くほどの規模に達した今、GDCは今後もゲーム開発者のメッカであり続けることができるだろうか?われわれは結果を見守っていくことになる」とPallister氏は語っている。

 Pizer氏によると、これまでのGDCの役割を担う小規模の新しい業界イベントがいくつか登場し、業界全体の問題や課題に取り組むべく、これらが業界トップと個人的に知り合うための機会を提供しているという。

 だがMoledina氏によると、E3が巨大トレードショーから招待制のマーケティングイベントへと移行したことで、GDCには最大の支持基盤である開発者の要求を満たす役割が与えられたのだという。

 Moledina氏は、「(E3の移行から学んだ)最大の教訓は、最も得意なことを継続し、独立系の開発者に学習と着想の場を提供することだ」と語っている。

 これに従って、参加者らは宮本氏以外の大物の講演も聞けるようになる見込みだ。たとえば、ソニー・コンピュータエンタテインメントでワールドワイドスタジオのプレジデントを務めるPhil Harrison氏も基調講演を行う。

 しかし、多くの参加者にとって最大の呼び物は次のような多数のパネルディスカッションやワークショップであることは変わらない。

  • Game Design Challenge:複数のトップデザイナーに、針と糸と正方形の布を使ったゲームコンセプトを考える課題が与えられている。
  • One Laptop per child: Gaming platform for the developing world?:開発途上国の100ドルノートPCユーザーにとってゲームがどのように進化するかを検討する。
  • Sex in games--the business end:アダルトゲームのデザインビジネスについて考察する。

 同イベントは、米国時間3月5日にSerious Games SummitおよびGDC Mobileと同時開幕する。カンファレンス自体が本格的に始まるのは米国時間7日から。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]