GartnerのアナリストCarl Clauch氏は、「Personal Systems Groupが相変わらず好調を維持している」とし、もう一点、「ソフトウェア事業にMercuryを素早く統合したことが、既に優秀だったマージンを一段と向上させたのも良かった」と加えた。
Hurd氏は、PCビジネスの成長に満足感を示した。出荷台数が19%増となったマーケットシェアと、前年の2億9300万ドルから4億1400万ドルへと増加した営業利益の両方が同時に向上した点を特に評価した。PC市場におけるHPのシェアは、Dellからシェアを奪う形で2006年末に急増し、第2位の同社を大きく引き離している。
Hurd氏は、「シェアをさらに拡大することもできるが、そうなると結果的には良くない事態に陥る可能性もある。シェアと利益の両方を伸ばせることが重要だ。利益率の新記録を達成すると同時にシェアを拡大できたことが特にうれしい」と語っている。
プリンタおよび画像処理事業の売上高は7%増の70億ドルで、用紙やインクカートリッジといったプリント関連サプライ用品の売上高は11%増、プリンタの出荷台数は18%増だった。ドル箱は相変わらずプリント関連事業で、売上高はPCビジネスを下回るものの、営業利益は11億ドルを計上している。
Kodakがより低価格のインクカートリッジ投入を約束してシェア獲得を目指しているが、利幅への影響やインクカートリッジの価格戦争勃発は心配していないと、Hurd氏は述べている。
Hurd氏は、「はっきり言って、競争力はかなり高いレベルで維持しておきたい。すべては、顧客に買い得感を与えられるかどうかにかかっている」と語っている。
サーバやストレージシステムは、売上高が5%増の45億ドルだった。特に好調だったのは同社のx86サーバシリーズの「ProLiant」で、売上高は前年度同期の10%増だった。
一方で、ハイエンドサーバは不調だった。Business-Critical Systemsグループは、Itaniumベースの「Integrity」サーバの売上高が75%増だったにもかかわらず、PA-RISCおよびAlphaベースの両システムのフェーズアウトに相殺され、売上高は6%減となった。
Clauch氏は、「ハイエンドのサーバやストレージの売上高が本来の成長を見せていない点がまだ気がかりだ。同社では、この分野がまだ輝きを放っていない」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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