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英石油大手BP、米大学と共同で再生可能エネルギーの研究機関を設立へ

2007/02/02 18:50
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 英大手石油会社BPは米国時間2月1日、再生可能なエネルギー開発の専門機関をカリフォルニア大学バークレー校(UCB)、イリノイ大学と共同で設立すると発表した。

 Energy Biosciences Institute(EBI)と呼ばれるこの機関は、BPから10年間で総額5億ドルの助成金を受け、さらに複数の州から、より小額のマッチンググラントを受ける。EBIの科学者らは、二酸化炭素の固定、微生物から作られる輸送燃料、さらに輸送燃料に転換可能な農作物などの問題を研究する。

 BPは2006年6月にEBIの設立計画を発表した。この計画には、いくつかの大学が参加を希望していた。ここ数年、マサチューセッツ工科大学(MIT)やスタンフォード大学など多くの大学が、エネルギー、環境工学プログラムを拡大してきた。また今後、大規模で多くの支援金が集まるEBIなどの研究所を目当てに海外から多くの有能な研究者が米国に集まる可能性がある(一方、エネルギー分野のコングロマリット、特に石油企業は、エネルギー分野の大学卒業生が不足していることに不満を漏らしてきた)。

 BPがイリノイ大学を選んだ理由の1つとして、同校が農学や生物燃料の分野に強い点が挙げられる。一方、UCBは合成生物学研究の中心拠点の1つとなっている。合成生物学は、遺伝学の中でも比較的新しい分野で、医療分野における自然作用の活用などを研究する。合成生物学者は、異なる動物から取り出した遺伝子同士を組み合わせて、目的の化学物質を分泌する合成生物を作り出す。また彼らは、研究所内で、自然発生する化学物質の再生も試みている。

 一例として、UCBの合成生物学研究所を運営するJay Keasling教授は、研究所で製造可能な抗マラリア薬を開発した。通常、抗マラリア薬は自然発生の薬で、採取が困難だが、Keasling教授が開発した抗マラリア薬は天然の抗マラリア薬と化学的に完全に一致する。Keasling教授の研究を基礎として設立されたAmyris Biotechnologiesと呼ばれる企業も砂糖を輸送燃料に変える合成細菌を開発している。

 ローレンスバークレー国立研究所(LBNL)の科学者らもEBIに参加する。イリノイ大学、UCB、LBNLは、過去50年間に米国で達成された最大の技術的偉業の一部においても主要な役割を果たしてきた。

 EBIで行われる研究分野の一部は、Heliosプロジェクトと重複する。Heliosプロジェクトは、米エネルギー省がスポンサーとなっている総額2億5000万ドルの代替エネルギー研究プログラムだ。Heliosプロジェクトの助成金は、全米各地で授与されている。

 欧州では米国に比べ、政府や市民がより積極的に環境保護策を推進している。BPはその欧州の企業ということもあり、代替燃料の導入に関して、積極的な姿勢を見せてきた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ

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