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サンダンス・インスティテュート、携帯電話向けの短編映画制作を支援

2006/11/13 10:45
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 俳優のRobert Redford氏が設立したインディーズ映画振興団体のSundance Instituteが、全世界の移動体通信事業者が参加するGSM端末の業界団体、GSM Association (GSMA)と共同で、携帯電話向けに制作した短編映画を提供するプロジェクトを開始する。

 このプロジェクトに参加する6人の映像作家は、全員がSundance Instituteが主催するサンダンス映画祭で作品が上映された経験を持ち、それぞれが今回は3〜5分の作品を制作する。6人の中には、「リトル・ミス・サンシャイン」を共同で監督したJonathan Dayton氏とValerie Faris氏や、「Puccini for Beginners」の監督Maria Maggenti氏などの名前も見える。完成した短編映画は、2007年2月にスペインのバルセロナで開催される業界見本市「3GSM World Congress」で披露される予定だ。

 Redford氏は米国時間11月8日、ニューヨークのRobert Redford Museum of Television & Radioで「Sundance Instituteは、映画界に新しい活力を注ぎ込む場を提供し、その発展を支えるために設立された」と語った。「携帯電話は、われわれが次に目指す新たな活躍の場となる」(Redford氏)

 3GSM World Congressの開催期間中、参加者はSundance Instituteのウェブサイトから作品をダウンロードできる。また、会場内のブースでも、Bluetooth技術を使ってダウンロードが可能だ。GSMAで最高マーケティング責任者を務めるBill Gajda氏によると、スペインの携帯電話事業者数社も、作品のダウンロードサービスを提供する予定だという。

 Redford氏は、Sundance Instituteは、3GSM World Congressの終了後も携帯電話会社の動画サービスの一環として今回の短編映画を提供できるよう、世界中の携帯電話会社との間で協議を進めていると語った。また、携帯電話以外のモバイル機器でも視聴可能になるとの話も出たが、具体的な製品名は明らかにされなかった。

 現在、携帯電話で視聴できる動画コンテンツの多くは、既存のテレビ番組の使い回しかニュース番組だ。しかし、Foxなど、テレビ局の一部にはモビソード(mobisode)と呼ばれる携帯電話向けの短編シリーズを制作する動きもある。実力のあるインディーズ系の映画作家に依頼してモバイル環境に特化したオリジナルの映像作品を制作するのは、今回が初めての試みだとSundance Instituteは主張している。しかし、こうした映像作家たちは、以前から独自に携帯電話というメディアに目を向け始めていた。

 大部分の市場では、1年以上前から携帯電話で動画が視聴可能になっているが、その機能に興味を示す消費者はほとんどいないようだ。JupiterResearchが先ごろ実施した世論調査では、回答者の実に88%がモバイル機器で動画を見たいとは思わないと答えている。

 少なくとも米国市場では、理由の1つとして、動画を見るためには毎月の通話料に加えてデータ通信用のパック契約に加入しなければならない点が挙げられる。Sprint Nextelには3種類の契約プランがあり、それぞれ月額15ドル、20ドル、25ドルとなっている。また、Verizon Wirelessは「V Cast」というメディア配信サービスを提供しているが、その利用料は月額15ドル、または日額3ドルだ。

 さらに、提供されている動画作品の質がネックとなっている可能性がある。Redford氏も、これほど短い作品を制作することは難題だと語る。しかし、Sundance Instituteの映像作家たちはこの問題を克服できると同氏は確信している。

 「作品の質が重要視され始めているのは確かだ。大きな口を叩くつもりはないが、Sundance Instituteは映画界において一定のイメージを築き上げてきた。携帯電話というメディアにおいても、そのイメージを保っていけるものと期待している」(Redford氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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