HP、会長の即時辞任を発表--CEOも情報漏えい調査を一部認識 - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年09月25日 11時23分

 Hurd氏は、状況が複雑なこと、そしてさらに複雑化しつつあることも強調した。

 Hurd氏は、「今日の時点ではまだ事実がすべて明らかになっていない。また、情報漏えい調査に関する全情報を入手できるかどうかも保証できない。これは、その複雑性や、その多くが外部企業となっている関係者の数に起因するものだ」と語っている。

 HPによると、情報漏えい調査は2段階に分かれていたという。第1段階は「Kona I」と呼ばれ、2005年初頭から2005年の晩夏まで実施され、第2段階の「Kona II」はCNET News.comがHPの取締役会に関する記事を掲載した2006年1月に開始されたと、Holston氏は語っている。

 しかし、同調査の流れは、まだ完全には整理されていない状況だ。

 Kona Iは2005年の晩夏に終了したと考えられているが、明らかにHPは漏えい者の捜索を続けていた。2006年1月には、HPから調査依頼を受けたSecurity Outsourcing Solutionsが、「会場周辺にジャーナリストがいないかどうか調査するため」に社外で開かれた取締役会を調査員に監視させていたと、Holston氏は語っている。

 同氏はまた、News.comが取締役会の詳細について書いた1月23日の記事を掲載したことを受けて漏えい者探しが再開されたことも明かした。しかし、政府の捜査官が2人のNews.com記者に語ったところでは、個人の通話記録が流出したのは記事掲載の前週だったという。

 実際、News.comのTom Krazit記者が受けた説明では、通話記録が流出したのは、同記者が記事掲載前にコメントを求めようとHPの渉外担当バイスプレジデントRobert Sherbin氏にコンタクトしたのと同じ1月20日だったという。Sherbin氏がNews.comに語ったところによると、同氏は情報漏えいの可能性があることをほかのHP関係者に警告するよう説明を受けていたが、Krazit氏と話をしたことをだれに連絡したかは覚えていないという。Dawn Kawamoto記者が政府の捜査官に受けた説明では、同記者の通話記録が最初に流出したのは1月17日だったという。

 Holston氏によると、調査の第1段階では結論が出なかったが、第2段階では情報漏えい源が明らかになったという。Holston氏は、「Kona II全体を通じて、調査チームの特定メンバーは、調査手法の合法性を確約していた」と語っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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