Advanced Micro Devices(AMD)とニューヨーク州は、32億ドルの建設費を投じてサラトガスプリングスにマイクロプロセッサ工場を建設することで合意に達した。
AMDが米国時間6月23日に明らかにしたところでは、建設予定の製造工場はLuther Forest Technology Campusにある200エーカー(約81万平方m)の敷地に建設されるという。AMDでは120万平方フィート(約11万平方m)の施設を予定しており、32ナノメートル製造技術ベースのマイクロプロセッサが製造される可能性が高い。しかし同社は、その前に2008年中旬発売予定の45ナノメートル製造技術ベースのチップを出荷する必要がある。
AMDの製造システム担当バイスプレジデントPreston Snuggs氏は、「この合意には拘束力がなく、現在も将来も柔軟な計画が可能となっている。われわれも毎年成長し続ける見通しで、製品も年々複雑化するため、必要な生産力はますます高まっていく」と語った。
今回の合意では、早ければ2007年中旬にも建設に着手し、可能であれば2010年に工場を稼働させることが求められている。
ニューヨーク州では、32億ドルのコストのうち10億ドルを助成する提案を行っている。
工場の建設地としてニューヨーク州を選択したことには、ほかにも要因がある。Snuggs氏によると、AMDでは多数の社員をニューヨーク州にあるIBMの施設に送り込んでいるほか、Albany Center for Excellence in Nanotechnologyにも協賛しているという。
同氏はまた、年末までには合意が最終手続きに近づくとの見通しも示した。
AMDは、アイルランドに65ナノメートルに対応する工場を開設したとの声明をIntelが出した翌日に今回の発表を行った。この新工場と65ナノメートル技術は、Intelによるマルチコアの新シリーズ製造拡大に役立つものとみられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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