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「2020年までにキリマンジャロの雪が消える」---地球環境予測の衝撃的な内容

2006/05/24 19:07
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 現在、地球温暖化に関する数多くの予測が出されているが、そのほとんどが衝撃的な内容となっている。

 今週、カリフォルニア大学バークレー校で開催されているU.S.-China Symposium on Climate Change(米中気候変動に関するシンポジウム)で、同校の資源エネルギー学教授のJohn Harte氏が講演した。Harte氏はその中で、これまで地球温暖化の研究を続けてきた科学者の間では、2100年までに海水位が少なくとも0.5m上昇すると見られ、さらに現在の水準の温暖化やエネルギー利用が今後も続けば、それ以上に海面が上昇する可能性もあるという見方でほぼ一致していると指摘した。

 海水位が0.5m上昇するには、地球の平均気温が3〜5度上昇する必要がある。仮に海面が0.5m上昇すると、複数の小さな島国が消滅し、香港にも深刻な影響が及ぶ。欧州ではここ数年、夏の猛暑による死者が多数出ているが、今後、夏の猛暑がさらに深刻化し、長期化すれば、死者数はさらに増大するとHarte氏は予測する。また北極グマも生活環境の減少に伴い、徐々に死滅して行くだろう。

 またHarte氏は、「2020年までに、キリマンジャロの雪が消滅する可能性がある」と追加した。

 しかし、そんなのはむしろ良いニュースの部類だ、と同氏は指摘する。温暖化の影響で、今後、ハリケーンは厳しさを増し、農作物の生産量が減少するほか、大規模な火事が頻発するといった問題が発生すると多くの科学者が見ている。ただ、これらの問題の発生を予測するには、さらなるデータが必要だ。

 また気温の上昇に伴い、マラリアなどの熱帯地域に見られる病気の被害が先進国にも広がる可能性があるとの予測もあると、Harte氏は付け加えた。動物が気候の変動に対応できないため、有史以前に起こった種の絶滅と同規模の大量絶滅が発生する可能性がある。

 太陽光や生物燃料が、温室効果ガスの増加や気温上昇の抑制に役立つ可能性はあるが、いくつかの変化は避けられそうにない。ローレンスバークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory:LBNL)所属の研究者Inez Fung氏は、大気圏中の二酸化炭素は簡単には除去できず、現在の工業技術を(環境にやさしい)技術に変えるのにも時間がかかると指摘する。

 また、現在地球上で見られる環境上の悪循環を好転させるのも困難だ。その悪循環とは、氷河が解けると地球の表面が暗くなり、その結果、地球がより多くの日光を吸収し、氷河の融解を加速させるというものだ。また同様に、温暖化が進むと一部地域の降雨量が減少し、その結果、森林火災の多発や温暖化ガスの増加といった減少が起きるのである。

 

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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